キャンプ7日目

クロージングセレモニー

キャンプ最終日を迎える。
昨日の夜には今日やらなきゃいけない事を洗いだした。
朝食準備と共に昼食の下ごしらえもする為、切り物も多い。
「ジャガ芋の皮、ピーラーじゃなくてナイフ使っていい?」と言う声も聞こえ、ナイフを上手に使っている。

昼食後には、クロージングセレモニー。
お迎えの保護者が、到着する時間に間に合わせるように役割を決め、あっという間に片付いた。

今回のキャンプを通し、一人ではなく、みんなでいる事がどれほど大切だった事だろう。

みんなが帰ってしまった今、ベースサイトはからっぽになってしまった。
だけど、家に着いて頭の中までもからっぽにならず、どこかのタイミングで、今回の自分のがんばり、自信を思い出してほしい。
そして、またステキなみんなに会えるのを楽しみにしています。
一週間ありがとう!!

(キャスト:りえっち)


クロージングセレモニーでは、ウォークで歩いたときの楽しかったこと、辛かったこと、歩きながら気付いたことをそれぞれ発表した。

一人が
「あいさつをするといいことがある、かもしれないと思った」
ということを言っていた。

そういえば、最終日の後半からは道ぞいで作業している人やすれ違う人に「こんにちは!」と声を出していた。
ウォーク初日や二日目には向こうから声をかけられても目をあわせなかったり、「どこから来たの?」と話しかけられてももじもじして通りすぎたりしていたのに。

きっとゴールが近くなり100キロ以上を歩いてきたこと、「大洗まで歩いて行ってきました」というと相手が驚くことで自分への自信になっているのだろう。

この一週間で得た経験はずっと大人になっても誇れることだ。
それはただ「111キロ歩いた」ということだけでなく、この旅が、キャンプが、これからの自分にどういう変化を及ぼすか、いわば「ターニングポイント」となるものとして記憶に残るものとしてずっと覚えていくんじゃないか、と最後の話しを聞きながら思いました。
みんなよくがんばった!!

(キャスト:いまじ)

キャンプ6日目

達成したその先は・・・

111キロのウォークを終えて、今日は遅くの起床時刻で8時。
ここ3日間は、4時や5時の起床だった為に何人かは、5時半頃からトイレや目が覚めて起き出す。

疲れているだろうが、からだのリズムになっているのだろう。
結局みんなが起き、昨日までの疲れを感じないほどの動きで、予定より早くに朝食。

食事が終わる頃、りゅうさんから話があった。

100キロ歩き通したのは間違いなくみんなのがんばりだ。
だが、一人では歩けたかは、わからない。
今回、みんなで歩いたから。
そして、サポートしてくれる人がいたから。
そんな話を聞きながら朝の準備を振り返ってみる。

みんな疲れているだろうから、今日くらいは何も言わず、準備をしてあげようと思った。
しかし、何も言わずにどんどんと、荷物運びや、切り物、準備に加わってくれる。

そう、ウォークをしたのも、このキャンプの中の一部。
共に生活し、共に笑い、辛さも感じる。
一人ではない。
ただ、どうしても、辛い時には周りは見えなくなってくる。
だが、そんな3日間のウォークを通して、人の事を気にかける事が自然に身に付いているのだろう。

そう思うと、この長いようで短いキャンプの中、子供達の成長が見えたようで、顔がほころんでしまった。

(キャスト:りえっち)

キャンプ5日目

ウォーク3日目

ハローウッズに帰る日。

帰れるという気持ちがあるからか、今までより若干ペースが速い。
どんどん標高が上がっているのに。

ウォーク中は、体力の差や疲れの蓄積などがあって、なかなか一つのグループで歩くことができなかった。
列に開きができてくると、その差がなかなか縮まない。

この旅最後の難関ともいえる、ツインリンクの入口からの上り坂。

ハローウッズまでの約2キロが上り坂なのに、裸の大将のものまねなんかをして楽しんでいる。
楽しいことで疲れを吹き飛ばしているようだ。

なるほど、「楽しむ」にはそんな力があるのか。

でも一人だけ、本当に疲れて先頭集団に追い付けない。
ゴール直前、全員が彼を待って一緒にゴール・・・
というお約束の展開があるのかなと思いながら歩いていた。

ところが、最後になって彼が最後の力を出して10メートルくらいの差を走って追い付こうとする。

えっ?そんな力はどこから出てくるの?

中央エントランスのところでみんなに追い付き、そこからハローウッズまでみんな楽しそうに歩いた。
まるで今までの疲れがなかったかのように。

待ち構えていたハローウッズのスタッフに、迎えられて全員が一緒にゴール。

グループが出来上がった瞬間でもあった。

(キャスト:いまじ)

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