キャンプ31日目

最終日31日目 30泊31日の「旅」を終えて...

わずかな10日間。

途中からの参加だったが、このわずかな時間でも変化があったと思う。
みんな一生懸命でよかった。

でも、本当に一人一人が本気を出していただろか…
もしかして、自分の力の半分、いや1/3、1/4しか発揮していないかもしれない…

だから一度、いや何度も自分の限界を試してみるといいと思う。
限界を越えたら、次の限界を…。

日々成長しているのならば、前の自分なんて越えられるし、昨日の自分だって越えられるかもしれない…

だから、苦しくても自分の限界を試してみて、越えていくために努力していってほしい。

また、会う日まで。
その時はみんなは、どう成長しているのだろうか楽しみです。

(タクト/大木卓人)



ついに夏のガキ大将の森キャンプが終わってしまいました。
本日はクロージングセレモニーです。

思えば色々な事がありました。

最初のマッチを使った火起こしで苦戦し、連日起こるケンカ。

やっとみんながマッチでの火起こしを出来るようになったかと思えば、今度は切りもみ式の火起こしに苦戦。

そしてケンカ。

なんとか、すべてのチームが切りもみ式での火起こしを達成したかと思えば、炎天下でのウォーク。

そしてまたケンカ。

なんかケンカばかりして、ずっと同じことで怒られていた気もしますが、それでもみんな少しずつ前進できていたように思います。

食器洗いの時に完全に遊んでいる子も最後の方はあまりいなかったですし、行動もキャンプ開始時と比べ、早くなったと思います。

人間はすぐに変わることは不可能だと思います。

今回のキャンプでリュウさんやリエッチ、イマジやグループリーダーから言われたことをすぐに実践するのはやはり難しいと思います。

僕自身が未熟だと自覚しているのであまり偉そうなことは言えないのですが、怒られたり、友達とケンカしたり、仲直りしたり、遊んだりなど、様々な経験の蓄積が子供を大人にするのだと思います。

今回のキャンプも、みんなの人生経験の一つに組み込まれたと思います。

そして、これから様々な経験をしていく中で、今回のキャンプでの事を思いだし、少しでも活かしていただければとても嬉しく思います。

それでは、リュウさんを始めとするスタッフの皆様や、一緒に遊んでくれた子供たち、保護者の皆様、本当にお疲れさまでした。

また再会して様々なお話が出来ればいいなと思っています。
1ヶ月間本当にありがとうございました!

(キャスト:カジ/梶原貴正)



1ヶ月があっという間でした。

気がつけばオープニングセレモニーが昨日だったのではないかと思うぐらいです。

でも、1日1日が短いようで実は長かった覚えもあります。

みんなの心の中に蒔いた種が芽を出し始め、1ヶ月でどれくらい成長したのかは保護者の方々が会った瞬間や日常に戻る生活の中で感じとれているのではないでしょうか。

しかし褒めすぎるとすぐ枯れてしまうものなのでご注意ください。

突然ですが、ケツメイシというグループの曲で『仲間』という曲があるのをご存知でしょうか。

僕はその歌詞がとても好きで、21人のメンバーと生活していく中でいつも照らし合わせながらサポートしてきました。

本当の仲間ってなんだろう?

と時に子供たちに叱ってしまって大人げないところもありましたが、本気で叱ってくれていることを理解してくれる優秀な21人でした。

すぐに立ち直る姿もピカイチでした。

スタッフ一同が子供たちから教わることのほうが多かった1ヶ月。

みんなのかけがえのない日々を大事に、日常でも発揮してくれることを願います。

(キャスト:オックン/奥平亮介)



この1ヶ月、いろんなことがありました。

たくさんケンカしたし、自分の思い通りにならないこといっぱいだったし、ごはんのおかわりできないこともあったし、自分だけじゃない、自分以外のヒトやコトにも目を向けないといけない、自分のやりたいことは後回しにして、誰かや「みんなと」のことをやらないといけない。
そんな1ヶ月だったとおもいます。

今度は自分がつくる「キャンプ」に挑戦してみてください。

キャンプといっても、テントで寝泊りする、ということではなくて、「旅」に出よう、ということ。
歩いて遠くに行くのもよし、電車を乗りついでいくもよし、自転車で日本全国一周するもよし。

「旅」にでかけると、自分が予想もできないことに出会います。

自分が知らなかったことにどんどんめぐりあいます。

そのとき、助けてくれるのは、自分の経験と、まわりの人です。
誰かに助けられているんだ、今までこういうことをお父さんやお母さんに助けてもらっていたんだなあ、と気づくはず。

もちろん、このガキ森で得たこともきっと助けになるとおもいます。

たくさん旅をすれば、もっと自分に厳しく、ひとにやさしくなれるはずです。
だから、どんどん旅をしてください。
そして、寄ることがあったら、ハローウッズにもやってきて、旅の話をしにきてくださいね。

ではみんないってらっしゃい!

(キャスト:いまじ/飯島正之)



キャンプのはじめに、みんなと話し、共に感じ、本気で付き合いたいと思ったキャンプを終え、いったいどうだったのか自問自答する。

大人げなく、一生懸命やっているつもりなのに、ほんのささいな思いのない言葉で、気持ちが込みあげ、柄にもなく1週目で泣いてしまった。

一緒にご飯を炊いてもらった子が、ご飯炊きをがんばったのに時間がかかり、泣きながら謝りに来てくれたこと。
火を起こすのを、離れてじっくりと見て、もうちょっとなのにと感じ、声でのサポート。 ありがとうと、伝えてくれた事がうれしい。
みんなの変化も良く見えてきてうれしく思った2週目~3週目。

そして、みんなが、他人事・自分の事だけから、みんなの事を考え、自分のできる事を考え、変化が見えた最終週。

何度も夏のガキ大将の森キャンプのキャストをしてきて、一番、自分の感情に素直になれたのではないかと思う。

けれども、もっと一緒に遊びたかった。

もっとけんかもして、もっと話したかった。

もっと本気で付き合えたのではないのか…。

毎回キャンプを終わると、まだできたのでは…と思う。

そして、少しずつでも成長していれば…とも思う。

今年も沢山の仲間に会えたことうれしく思います。互いに成長し、また会える日を楽しみにしています。ありがとう。またね。

(キャスト:りえっち/中原理恵)

キャンプ30日目

さよならパーティー

とうとうキャンプも30日目。

やることがいっぱいだった1日でした。

まず生活をしてきたテントの清掃と片付け。

男の子のテントは生活感が全開!
『これ僕のじゃない!』
『あれがないこれがない!』
『持ってきたバックに入らない!』
と、まぁ慌ただしい!

女の子たちは、キャンプの成果?
日頃の育ちの良さ…からかしっかり準備!
なんとか、さよならパーティーの予定時刻を30分オーバーして、18時にいただきますができ、パーティー開始。

みんな楽しそう♪

全員が協力してました。

みんなワイワイガヤガヤ好きな食べ物を食べて幸せそう。
が、ここからが大変!

みんなで料理した量が多すぎ!!
『食べれない』

それを耳にしたリュウさんは
『全部食え!』

リーダーの僕らも必死で応戦?
食べきるための協力もみんなでしました。

そして、完食!

みんな限界突破してましたが、食べ物の大切さを身をもって体験できたと思います。
これからも、残さず食べましょう。

(キャスト:オックン)

キャンプ29日目

研ぐという事

ウォークも無事に終えることができ、夏のガキ大将の森キャンプも残すところ後3日!

本日はナイフメンテナンスとウォークの後片付けを行いました。

ナイフ研ぎは、子供たちにとっては単調で退屈な作業かな?
と思っていましたが、・・・

そんなことはなく、とても夢中になって取り組んでいました。

キャンプ初日からずっと使ってきたナイフなので、愛着があるのと共に、メンテナンスも大切です。

子供たちが一心不乱にナイフを研いだり、先生の北さんに沢山の質問をしている所を見ると、やはり自分の好きな事となると、とてつもない集中力を発揮するなぁ

と、感心させられました。

今回のキャンプもわずかな日数しか残っていません。

僕もしっかりと集中して、楽しむところは楽しみ、緊張すべきところは気を引き閉めて取り組みたいと思います!

(キャスト:カジ)

キャンプ28日目

自分達のキャンプ

旅から帰ってきた。

片付けをして、またいつもの生活リズムに戻る。

旅では自分達でスケジュールをくんできたのに、終わったとたんに気が抜けてなのか、動きが悪い。

出来るはずなのに…。

『これどうするの?何するの?』
と、聞かれて答えるのは簡単。

だが、そこはぐっとこらえ、必要最低限の事だけを答える。

そして、夜には明日の大まかなスケジュールだけを伝えた。

班長がメインで、スケジュールの段取りをたてる。

しかし、班長が決めたから…ではない。
みんなで決め、確認し、みんなで動いていかなければ他人事になる。

あと何日かでキャンプもおしまいだ。

顔色を伺ながらではなく、自分が何をすべきか考え、みんなのキャンプを楽しんでいってほしい。

(キャスト:りえっち)

キャンプ27日目

助けられたウォーク

朝7時。
少しずつ日差しが強くなり、今日も暑い予感。

旅支度をしてみんなほぼ同じ時間に出発。

向かい風ながら、風が吹いてくれるのでバテる心配はなさそうだ。

各々が設定した給水ポイントも、その時間も大体一緒。
決めたのが以前にもウォークをしたメンバーで、その人たちが朝決めたのだから、そうなるとはいえ、これまであったチームごとに時間差でゴールというのはないのかもしれない、と半分過ぎた頃には感じた。

道中でも、気がつくと2チームが一緒に歩いていることが多く、今回はチームの体力の差があまりなかったのかもしれない。

ウォークで一番長い行程だった昨日が過ぎたからか、それとも今日がゴールだからか、ほとんどの人に余裕があるようでおしゃべりしながら歩く光景が見られた。

途中、りゅうさんから思わぬ差し入れ(凍ったアクエリアス。みんな首や腕を冷やしてから飲んだのだった)や、トイレに行こうとしたら「うちのトイレを使いなさい」と工場のトイレを貸してくれたおじさん、茂木からきたことを説明して「すごいねえ」と褒めてくれたおばちゃん、いろんな人が声をかけてくれて、応援してくれた。

15時少し前、3チームほぼおなじタイミングで、那珂川にかかる最後の橋を渡る。

これを過ぎるとゴールの大洗海岸だ。

「今日は、あっという間だった」
と誰かが橋を歩きながらつぶやいた。

「今日はきつくなかった~」
という声も聞こえる。

もう疲れきってチームの仲間に押されて歩いている子もいる。

ウォーク中、ほとんど雨に降られることもなく、カンカン照りながらも心地よい風に助けられ、大きなトラブルもなく(毎日ケンカや小競り合いはあったけど…)、全員が一緒にゴールをした。

多くの人と天気にも助けられた、ウォークが無事終了した。みんなよくがんばった!

(キャスト:いまじ)

キャンプ26日目

ウォーク3日目

旅も3日目です。

昨夜、りゅうさんに言われて、朝早く起きて話し合いをしました。

それでも相変わらず自分勝手な行動が多く見られる?
と思っていたところ…

カッターの様子に変化が!暑さと疲労から少し熱が出ている。このまま重い荷物を持って歩けそうにありません。

そこでレッドファイヤーは、カッターの荷物を分けて持つことにしたのですが・・・

その時ちょっとマイペース?のアキラが、まだ大分荷物が残ってとても重そうなカッターのリュックサックを、自ら持つとかってでました!

アキラが前と後ろにしょったリュックサックに挟まれながら、それでも歩を進める姿に感無量でした。

人はどんなに変わろうと思っていても何かきっかけとなるものが必要なんだと僕は思います。

あと残り少ない間で、きっかけが無くて自分を変えられないでいる子が、何か変われるきっかけがあれば…と思っています。

(キャスト:ケンボー)

キャンプ25日目

ウォーク2日目

ウォーク2日目を迎え、今日はカヌーツーリング。
みんなで列を作って那珂川を下ります。

手に豆を作りながら、一生懸命パドルを動かし、みんなバテバテに・・・

と、思いきや休憩ポイントでの川遊びでは無限の体力を発揮する子供たち。

遅れている子にガンバレと応援したり、障害物があると注意しあったり、子供たちのチームワークを微笑ましく思っていた…。

しかし、その夜に問題勃発!

3チーム中の2チームで、また、誰々が働かないとケンカに。

最後には、リュウさんの一喝で、土砂降りの雨予報もあり、次の日朝4時からケンカをしないために、どうすればいいのかを話し合うことになりました。

僕もですが、人間は疲れていたり、余裕がないときにはついつい怠けたり、口調が厳しくなってしまいがちです。

どんなときでも余裕を持って、人のことを思いやれる人間に、僕も子供たちも成長できればいいなと思い、話し合いに期待して、明日を迎えます。

(キャスト:カジ)

キャンプ24日目

ウォーク1日目

カインド(思いやり)のリーダー、オックンです!
今回は、カインドをメインに書きます。

9時にベースキャンプ地をでました。
ハローウッズのゲートを越えた所から各チームで自由に進みます。

スタートしてから20分?
リュックの重さと猛暑にバテはじめる子が。

ウォークのリーダーのレナがみんなを引っ張ります。

バテた子は我慢との戦いがすでにはじまり、自分自信にイライラ。
ついにはみんなに強い口調。

今までどれだけみんなに甘えてたのか感じとれたかな?
僕はなにも注意しません。

その中、元気が余ってる子たちは非協力的。

正直、カインドが一番バラバラ?

予想通り到着は3番目!(とは言っても先頭とは約30分遅れ)

明後日は今日より10キロ以上長い道のりです。
協力しないと相当な差が…

チームワークが良くなっていくことを信じています。

(キャスト:オックン)

キャンプ23日目

花火とウォークと…

ウォーク前日の今夜。

毎年恒例の花火大会がある。

が、まだ明日のウォークの準備がどのチームもできていない!

それどころか着替えが足りない子が半数以上…

これって花火以前に、ウォーク大丈夫なの?

なんとか無事、明日からの準備ができた模様…。

『これから花火だが、一般客が多いので、ふざけてないで、ちゃんとしろよ。問題起こしたら、大洗での夕飯ぬきだぞ』とか…。

しかし、みんなリーダーや班長にしっかりとついていき無事ベースキャンプまで戻ってこれた。

花火では、テンションが上がっている子もいれば、寝ている子もいる。

え、こんなに綺麗なのに寝るのか…?
まあ、明日からのウォーク準備で、疲れているのはわかるけど…

明日からのウォークで、何が起こるのか。
サポートスタッフとして、精一杯がんばります。

(キャスト:タクト)

キャンプ22日目

自分のための目標づくり

ウォークに向けての準備。

だが気持ちだけが先走りし、肝心の目標やチームの役割が…
いや、ウォークへの気持ちすら持ってないのか…。

相変わらずごはんのお代わりで揉め、皿を誰が洗わないとわめき、ぶつかった、お前が先にぶつかったんだとけんかになる始末。

なんだ、この二週間ずっと同じことで騒いでいるんじゃないか!

業を煮やしたりゅうさんが、お昼ご飯のあと
「今から全員昼寝だ!」
と言った。

理由は何だろう。
今年の夏はどうもじめじめと暑く、夜の日記を書く8時にもなると、眠たくなる子も多々いる。
疲れなのか、生活リズムが良くてなのか。

だが、遊び足りないみんなは「本読んでもいい?」、「静かにしてるから遊んでいい?」
と聞くが、「寝なさい」と一蹴。

だって、そんなことできないだろっ?!

一時間半くらい寝て、再びみんなが集まると、
「よし、みんな昼寝したんだから、今からみんなでサバイバルの反省と、ウォークに向けてのチームの目標、個人の目標、役割を徹底的に話せ!自分たちがなにができなかったのか、なにが足りないのか、どうやったらまとまるのか、その上でウォークをどうしたいのか、どう歩くのかを話しなさい。話しがまとまらないチームは徹夜してでも話すんだぞ、そのために昼寝させたんだからな。」

昼寝の衝撃の理由にびっくり。

そう、みんなでサバイバルで目標を立てていたけれど、それが自分の問題になってなかった。

かっこいい目標をたてるけど、それが実行に移していないのだ。
このまま目標をたててもその場かぎりになってしまう。
反省と改善し、その上での目標をたててほしい。

夕食をはさんで、長いチームは夜11時まで。
なんとか徹夜にはならなかったけど、みんなまとめられた。

「みんなを元気づける」
「力があるから荷物持ちをする」
「自然に興味があるから、歩きながらみんなにそのことを話す」
「地図を落とさないようにする」

チーム目標も
「自分勝手な行動をしない」
「けんかをせず最後まで歩きつづける」
と、もっとわかりやすく動きやすい目標になった。

なんとか、旅に向けての意識が持つことができただろう。
この目標を忘れずに旅をしていってほしい。

(キャスト:いまじ)

キャンプ21日目

大切なもの

夜、数日前から出されていた「20年後の自分への手紙」を数人の子がみんなの前で発表しました。

未来の自分に火おこしで学んだことを、自分の言葉で伝えようとしているの聞いて、途中から参加した自分でさえ、

「成長しているなぁ」
と感じました。

今日から最後で最大の難関「ウォーク」に向けての準備が始まります。

みんながこのキャンプで、各々の人生で何か大切なものを見つけられることを願っています。
(キャスト:ケンボー)

キャンプ20日目

最後のスキルアップアドベンチャー

今日でキャンプで過ごす日程の3分の2が終わってしまいました。

そこでまた、スキルアップアドベンチャーの開催です。
今日も様々なプログラムが登場しました。

みんなで木材の上に乗って進むムカデウォークや、シーソーの地面につけないで歩くといったこれまでよりも難しい内容でした。

その中でも心に残ったのは、ターザンロープです。

21人全員が台から台へロープを使ってターザンのように飛び移れば成功です。

一見ただ楽しいだけのゲームに見えるのですが、問題は飛び移る側の台の大きさです。
飛んだ子たちは狭い台の上にいなければなりません。
台から落ちるともう一度やり直しです。

最初こそきちんと取り組んでいたのですが、途中からグダグダに…。
わざと台から落ちてロープを何度も楽しんでいるように見える子もいました。

そこでカクちゃんからの話しが…。

「みんな自分勝手にロープを楽しんでいいね。好きなときに好きなロープで遊んで、あきたらおしゃべりしてて。でもそれじゃあ、どんなに時間をかけてもこのゲームは終わらないよ?」

カクちゃんの言葉で我に返ったみんなは、一度全員で話し合い、飛び移る順番や台の上の立ち位置も決め直しました。

そうして、体の小さい子、力持ちの子、みんな協力して、ターザンロープは成功!

最後に、「ドキドキ」「ワクワク」「はぁ~」「ほんわか」などの言葉が書かれたカードを選び、それを基に話すことになりました。

「これからのキャンプ生活にワクワクしています」
「ターザンロープがなかなかうまくできなくてガッカリしました」など、思い思いの言葉を口にする子どもたち。

そんな中、カクちゃんが選んだカードは「モヤモヤ」でした。
「みんな本当は真面目にやればすぐできるのに、なかなかメリハリがつけられず、見ていてモヤモヤした。」

ぼくも楽しい時とやらなくちゃならないときのけじめをつけるのが下手なので、ぼく自身もハッとさせられました。

メリハリをつけて行動するのは思っている以上に難しいことだと思います。

今回のスキルアップアドベンチャーでメリハリの大切さをあらためて気付かされた子どもたちでした。

この先のキャンプ生活も、楽しむときは思い切り楽しみ、真面目にやるときはやる、ということも大切にしていってほしいと思います。

(キャスト:カジ)

キャンプ19日目

メリハリ

ベースキャンプでの生活に戻り、休息の1日。

みんな『協力』の大事さは身に染みたのか・・・

みんなでサバイバル後から、スタッフ陣は少し言動を減らしました。
自分たちで、逆算して行動したり、注意しあったり、気づいて助けあったりすることを、もっと見つけてほしいから。

相変わらず、元気すぎて騒がしい!

けど、スケジュールの時間前には各チーム集合!
準備、片付けがスピードアップ!

このまま…
いや、もっと協力してほしい!

リュウさんの予告では、ウォークの準備期間に再度きりもみ式の火おこし?!
みんな浮かれてますが、またできるかな?

もしできなかったらウォークを変更して、再度4日間のみんなサバイバル?!

ハラハラしながら、みんなを信じるしかないと思います。

(キャスト:オックン)

キャンプ18日目

自分たちでうごくこと、自分を振り返ること

ソロサバイバル3日目。
どのチームも昨日までについた火を絶やすことなく、朝ごはんもしっかりつくることができた。

9時半出発の予定だったが、雨が降りそうだというので、はやめに動き出すことに。

でも、朝6時からみんなどんどん片づけを始めている。
8時には、テントもザックにしまわれた。
片づけが手早いのか、もう帰れることが嬉しくてはやいのか、一刻も早くここから離れたいのか…

とにかくはやい。
班長が片付けの指示を出し、てきぱきと動く。

その姿は、ベースキャンプに戻っての片付けでも発揮された。

帰ってほっとしたのか、すこしスピードが遅いが…
みんなでサバイバルの前から、どんどん班長がやることを意識して、それをみんなに指示するような姿勢ができている。
片付け、シャワーの準備、皿洗い…

一週間前までは言われないと、班長もなかなか動かなかったのに。
同時に、グループで話し合いをしたり、ケンカなどの解決もしようとするようになった。

自分たちのことだから、自分たちでやろう、その気持ちが出てきたことが、とっても嬉しい。

夜、みんなでサバイバルの振り返りをした。全員ノートに2ページ!
ソロサバイバルでのよかったこと、悪かったこと。

多くのひとが「チーム内がうまくなかった」「みんなが協力できなかった」…
「誰か」のせいでうまくいかなかったことを書く人が多くいる中で、「自分があの時に動かなかった」「ぼくができていなかった」と、自分自身の反省をしている子も何人かいた。

サバイバルキャンプ中にも、「○○がやってない」「あいつは休んでばかりだ」「真面目にやってない」と、誰かのせいにしていた。

でも、全く同じことをほかのひとに言われているし、動こうとしていない。
ただ、みんなが一つになったら、火がついた。

自分にも責任がある、ということに気付くことは重要。
みんなが悪い、ではなく自分も良くなかったかも、と思うことがチームがまとまる要因になる。
何人かは、それに気付いたようだ。

(キャスト:いまじ)

キャンプ17日目

1人ではなく

『1日目が勝負なのに…。』

以前の参加者が、妹に託した言葉みたいだ。

そう、昨日火が点いたチームはスカイウイングだけ。
あとのレッドファイヤーと、思いやりの2チームは昨晩の夕食をとれずに休んだ。

1番の体力、手の平の痛みがない1日目に、火が点いたほうがダメージが少ない。
わかってはいるが、休んで、2日目に再度火おこしに挑む。

今まで何度となくマッチで火おこしをしたのに、下準備が十分でなかったり、切羽詰まってなかったりと理由はあるが、まだまだチームがまとまっていない。

やれば出来るのに…。

見ていてほしいとのリクエストで、少し近くにいると、もう少しだ。

こっちまで手の平に力が入る。
これで点かないと、あとはない。

声だけでサポートするしかできないが、はっぱをかける。

もう少し、もう少しで…

点いた~!!

時間差はあるものの、夕方には2チームともご飯にありつけた。

みんながひとつになるには、時間が必要だ。
ただ、最後に点いた思いやりのチームには、何人もの他のチームの仲間が、声で加勢した。

1人ではない。
チーム7人が、いや27人もの仲間がいてだからこそ。
また一歩、みんなでのキャンプが楽しみになってきた。

(キャスト:りえっち)

キャンプ16日目

虫の音??

まず、場所を借りて自己紹介を。

この度、フミに替わりましてレッドファイヤーのリーダーになりましたケンボーです。

5年前のガキ森に参加し、今回サポートスタッフとして帰って来ました。15歳と若輩者ですが、これから宜しくお願いします。

さて、「みんなでサバイバルキャンプ」初日です。

朝備品を確認した後、ベースキャンプを出発しました。
彼らがここに何を学んでまた戻って来るのか楽しみです。

重い荷物を背負って山を越え、3日間(もしかしたら4日間以上)すごすキャンプ地に到着。

テントをたてて、いよいよ火起こしです。

各チームそれぞれのやり方で頑張っていました。

結果的に火がついたのは「スカイウィングス」!
経験者のカイの指示で黙々と麻紐をほぐしたりと準備をしっかりしておいたのが良かったのかと思います。

「レッドファイヤー」「思いやり」は粘ったものの火がつかず、虫の鳴く腹を抑えて悔しさを噛みしめていました。

明日、彼らの虫は鳴り止むか楽しみです。

(キャスト:ケンボー)

キャンプ15日目

みんなでサバイバル準備

いよいよ明日から始まる、みんなでサバイバルキャンプ。

本日は、朝からきりもみ式火おこしの練習です。
僕も実際にやってみて思った事は、1人の力だけで火をつけるのは、とても難しい事です。
スムーズに棒をまわすために声をかけ、作戦をたて、板をおさえたり、焚きつけの準備をして段取りをつけ、チームワークが上手くいかないと、火がつきません。

そんな中、事件が起こってしまいました。

ここ最近よくある、いつもどうりのケンカが…。
そして、最初は2人のちょっとした言い争いでしたが、解決方法を周囲のみんなで話しているうちに、ヒートアップして何人も大泣き状態に…。

『注意しても、いつもケンカが起こってしまう。サバイバルキャンプに行っても先が見えるので、行きたくない。』
という事でした。

そうして、りゅうさんから話がありました。

『ケンカをする事その物は悪いことではない。ケンカは、本気の意見のぶつかり合いの事であって、ちょっと気に食わないからといって文句つけたりもめるのはこぜりあいだ。ケンカでも何でもない。また暴力からは何も生まない。』

カッとなってしまった時はお互いが冷静になって「ごめんなさい」と言い合い気をつければ、無駄な争いは起きない。
より良い物を生み出そうと本気でぶつかり合って意見を言い合う事が大切な事なのだと、僕も子供達も色々考えさせられました。

今日考えた事を実践にうつして、明日からのサバイバル生活を楽しくすごせる事を期待しています。

(キャスト:カジ)

キャンプ14日目

みんなの『真剣』ってなに?

14日目を迎えました。

みんなでサバイバルキャンプを前に、2回目のスキルアップアドベンチャー!

内容は、手をクロスして組み(手を使えない状態で)、立っている人は、背中側に倒れ(支えてくれる人を信じて)、後ろの人に支えてもらうといったものを、いくつか行いました。

信頼することを体験から学ぶものでした。

みんな最初だけは緊張感あって静かだったけど、慣れてきたらもう遊びの対象に。(笑)
けがをするから、真剣にやろうと言われていたのに・・・

カクちゃんから
『みんな真剣にやってる?』
笑顔なのに笑顔に感じないあの表情は僕がビビりました(笑)

みんな
『はい!』
カクちゃん
『みんなにとっての真剣って?』
みんな
『…』

真剣にやるから、相手を信頼できる。
真剣にやってない人に、身を委ねることはできない。
お互いに支え合うことは?

みんな改めて気づかされたのかな?
頭ではみんなわかってる。
頭では…

明後日からは、みんなでサバイバル!

おそらく…
このままいくと去年みたくチームごとに内戦!?

どうなることか楽しみです。

(キャスト:オックン)

キャンプ13日目

ひとの振り見て、わが振り…

ハローウッズでは、ガキ大将の森キャンプの最中、他のキャンプもやっていて、タイミングによっては、炊事場で両方の準備や片づけがかぶってしまうこともある。

今日は、夕食のあとに、炊事場で、『ツインリンクもてぎサマーキャンプ~低学年編~』の子達が一気にやってきた。

こちらは終わりかけだったので、なるべく多くの場所をあとから来た彼らに使ってもらおうと、素早く移動させる。

低学年とはいえ、一学年違うくらいの子が多い。

まざってしまうと、誰が誰だか分からなくなる。
誰がいるかな、と見渡していたら、ある子が、サマーキャンプの子に、スポンジを渡し、洗剤をつけてあげていた!

「しっかりもむんだよ」…

キャンプの初めのころ、「洗剤もったいないから、少しだけつけてよくもむ!」と教えたことを、そのまま教えている。

そういえば、炊事場も全員が洗い終わったら、スポンジを片付けたり、洗剤をまとめるようになった。

水切りは自分の役目!
と言わんばかりに、(まだ洗っている人がいるのに)やってくれる子もいる。

全員がやっているわけではないが、バイク教室、温泉、川遊びと、『自分たちの場所でない』ところにいくようになって、『他人』や、「自分たち以外の人もいる」ことにだんだん気づいてくれているのかもしれない。

『ここ汚したの俺じゃないもん』と言っていたの彼らが、「こっちもうちらでやっておくね」と、炊事場をきれいに片付けている。

時間はかかるが、成長してるな、と感じた。

(キャスト:いまじ)

キャンプ12日目

今日は那珂川でカヌーと川遊び!

みんな朝から楽しみにしていました。

僕はというとカヌーに乗るのが久しぶりだったので、ひっくり返らないか不安いっぱいでした。(笑)

いざ、カヌーに乗ってみるとみんな上手にのっており、僕もどうにかひっくり返らずにすみました!
そして、カヌーが終わり片付けが終わると、いつもはみんなすたすたと行ってしまうところ、今日はなんと、全員が自らカヌーを教えてくださった方へ、挨拶をしに!

それを見て、『みんな成長したなぁ』と嬉しくなりました。

明日は、僕がキャンプにいる最後の日になりました。(泣)

キャンプに参加して2週間、最初のころはなかなかみんな心を開いてくれず、どう接すればいいか悩んだ事もありましたが、本気で向き合う事で、だんだんと心を開きはじめてくれてとっても嬉しかったです。

最後までいれないのが残念ですが、みんなが無事にキャンプを終えられるよう応援しています!!

(キャスト:ふみ)

キャンプ11日目

失敗から学んでいるの?

ソロサバイバルで半分近い人が火をつけられなかったこともあり、前日の夕飯は個人でご飯を炊くことになった。

が、時間内に炊けなかったのが半分。

前回炊けたのに、今回炊けなかった人もいる。

「もう一度、朝やろう。それで全員が時間内に炊けなかったら、ソロサバイバルキャンプをやり直すそう」

というりゅうさんのおそるべき?
提案に、全員が朝起きて始めたが、湿気の多い朝というのもあり、6時から初めて7時半の時間内に炊けたのはわずか2人。

ただ、「一人だけで誰かとしゃべらずすごす」ソロサバイバルと違って、グループ内のメンバーとアドバイスしあったり、話しながらやることはOKだった。

それでも、炊けない。

マッチのせいにしたり、場所のせいにしたり、さらにはアドバイスしてくれた人のせいにしたり…。
湿った枯れ草を前にマッチを50本以上も使った子もいた。
最初に炊けた2人だけが他の人のアドバイスに走り、教わって(やってもらって)炊けた子は、遊んでいるか、「そんなんじゃつかねーよ」と野次を飛ばしている。
本人はアドバイスしているつもりのようだが…。

結局3時間たった9時に全員がご飯にありつけた。

なんでできなかったのか、どうしたらいいか、ノートに書いてもらうと、しっかり書くことができている。
自分の失敗が何か分かっているのに、できない。

ノートには「精神がたるんでいた」「しっかりやらなかった」「準備ができてなかった」…

書いてあるなら、なぜやらないんだよ、と言いたくなる。

文章ではかけても、それが実際にはできないことはよくある。
それで軌道修正してやり直してほしいのに、また同じ方法でやって、火がつかない。
失敗すれば、それから学ぶことができる。
けれど、失敗をそのまま放置したり、反省して対策を考えなければ、次に生かせない。
それをしないでの失敗は、ダメな状況があるだけ。

彼らの失敗は、火がつけられないことではなく、火をつけようとする意識が低いことだ。
(キャスト:いまじ)

キャンプ10日目

子供たちの成長

バイクに乗れるようにもなり、
ナイフを使って魚をおろせるようになり、
マッチで火を起こせるようになり、
ごはんが炊けるようになった。

たったの10日間でできることがどんどん増えてきた。
技術や体の成長はすごくある。

次は心の成長。

10日たって、少しずつみんなのことやまわりが見えてくるようになり、それと同時にささいなことでもケンカをしたり、いい争いをするのが増えてきた。

自分の余裕がなくなってきて、相手のことを待つとか、自分の気持ちを抑えることができなくなっている。

そして、21人もいればけんかや言い争いも起こる。

そんな時、ぼくが間に入る時に気をつけている事。

・自分が今どんな気分、感情なのかを相手に伝えることができる場をつくってあげる
・それを聞いた上で自分は何を思ったのか伝える
・今の2人~数人の関係がどういう状況なのか全員に話してもらう
・その状況をどのようにしたらみんなが幸せな状況になるか考えてもらう

大変だけどゆっくりと自分の言葉で伝えること、自分の頭で考えることを続けていけば、答えは子供たちが知っている。

その答えが出るまで根気強く粘る事が、大切だ。

人にやさしくなったり、自分の発言がどれだけ他の人に影響を与えているのか知ったり、みんなで幸せになるにはどうすればいいか、がんばって考えていこうね。

うばいあうのではなく、わけあう。
傷つけるのではなく、分かりあう、許しあう。
みんなならきっとできるって信じてる。

あと20日、21人と7人のスタッフで幸せがあふれるようなキャンプをつくってほしいな。
(キャスト:シゲル)

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