助けられたウォーク
朝7時。
少しずつ日差しが強くなり、今日も暑い予感。
旅支度をしてみんなほぼ同じ時間に出発。
向かい風ながら、風が吹いてくれるのでバテる心配はなさそうだ。
各々が設定した給水ポイントも、その時間も大体一緒。
決めたのが以前にもウォークをしたメンバーで、その人たちが朝決めたのだから、そうなるとはいえ、これまであったチームごとに時間差でゴールというのはないのかもしれない、と半分過ぎた頃には感じた。
道中でも、気がつくと2チームが一緒に歩いていることが多く、今回はチームの体力の差があまりなかったのかもしれない。
ウォークで一番長い行程だった昨日が過ぎたからか、それとも今日がゴールだからか、ほとんどの人に余裕があるようでおしゃべりしながら歩く光景が見られた。
途中、りゅうさんから思わぬ差し入れ(凍ったアクエリアス。みんな首や腕を冷やしてから飲んだのだった)や、トイレに行こうとしたら「うちのトイレを使いなさい」と工場のトイレを貸してくれたおじさん、茂木からきたことを説明して「すごいねえ」と褒めてくれたおばちゃん、いろんな人が声をかけてくれて、応援してくれた。
15時少し前、3チームほぼおなじタイミングで、那珂川にかかる最後の橋を渡る。
これを過ぎるとゴールの大洗海岸だ。
「今日は、あっという間だった」
と誰かが橋を歩きながらつぶやいた。
「今日はきつくなかった~」
という声も聞こえる。
もう疲れきってチームの仲間に押されて歩いている子もいる。
ウォーク中、ほとんど雨に降られることもなく、カンカン照りながらも心地よい風に助けられ、大きなトラブルもなく(毎日ケンカや小競り合いはあったけど…)、全員が一緒にゴールをした。
多くの人と天気にも助けられた、ウォークが無事終了した。みんなよくがんばった!
(キャスト:いまじ)