失敗から学んでいるの?
ソロサバイバルで半分近い人が火をつけられなかったこともあり、前日の夕飯は個人でご飯を炊くことになった。
が、時間内に炊けなかったのが半分。
前回炊けたのに、今回炊けなかった人もいる。
「もう一度、朝やろう。それで全員が時間内に炊けなかったら、ソロサバイバルキャンプをやり直すそう」
というりゅうさんのおそるべき?
提案に、全員が朝起きて始めたが、湿気の多い朝というのもあり、6時から初めて7時半の時間内に炊けたのはわずか2人。
ただ、「一人だけで誰かとしゃべらずすごす」ソロサバイバルと違って、グループ内のメンバーとアドバイスしあったり、話しながらやることはOKだった。
それでも、炊けない。
マッチのせいにしたり、場所のせいにしたり、さらにはアドバイスしてくれた人のせいにしたり…。
湿った枯れ草を前にマッチを50本以上も使った子もいた。
最初に炊けた2人だけが他の人のアドバイスに走り、教わって(やってもらって)炊けた子は、遊んでいるか、「そんなんじゃつかねーよ」と野次を飛ばしている。
本人はアドバイスしているつもりのようだが…。
結局3時間たった9時に全員がご飯にありつけた。
なんでできなかったのか、どうしたらいいか、ノートに書いてもらうと、しっかり書くことができている。
自分の失敗が何か分かっているのに、できない。
ノートには「精神がたるんでいた」「しっかりやらなかった」「準備ができてなかった」…
書いてあるなら、なぜやらないんだよ、と言いたくなる。
文章ではかけても、それが実際にはできないことはよくある。
それで軌道修正してやり直してほしいのに、また同じ方法でやって、火がつかない。
失敗すれば、それから学ぶことができる。
けれど、失敗をそのまま放置したり、反省して対策を考えなければ、次に生かせない。
それをしないでの失敗は、ダメな状況があるだけ。
彼らの失敗は、火がつけられないことではなく、火をつけようとする意識が低いことだ。
(キャスト:いまじ)