キャンプ11日目

失敗から学んでいるの?

ソロサバイバルで半分近い人が火をつけられなかったこともあり、前日の夕飯は個人でご飯を炊くことになった。

が、時間内に炊けなかったのが半分。

前回炊けたのに、今回炊けなかった人もいる。

「もう一度、朝やろう。それで全員が時間内に炊けなかったら、ソロサバイバルキャンプをやり直すそう」

というりゅうさんのおそるべき?
提案に、全員が朝起きて始めたが、湿気の多い朝というのもあり、6時から初めて7時半の時間内に炊けたのはわずか2人。

ただ、「一人だけで誰かとしゃべらずすごす」ソロサバイバルと違って、グループ内のメンバーとアドバイスしあったり、話しながらやることはOKだった。

それでも、炊けない。

マッチのせいにしたり、場所のせいにしたり、さらにはアドバイスしてくれた人のせいにしたり…。
湿った枯れ草を前にマッチを50本以上も使った子もいた。
最初に炊けた2人だけが他の人のアドバイスに走り、教わって(やってもらって)炊けた子は、遊んでいるか、「そんなんじゃつかねーよ」と野次を飛ばしている。
本人はアドバイスしているつもりのようだが…。

結局3時間たった9時に全員がご飯にありつけた。

なんでできなかったのか、どうしたらいいか、ノートに書いてもらうと、しっかり書くことができている。
自分の失敗が何か分かっているのに、できない。

ノートには「精神がたるんでいた」「しっかりやらなかった」「準備ができてなかった」…

書いてあるなら、なぜやらないんだよ、と言いたくなる。

文章ではかけても、それが実際にはできないことはよくある。
それで軌道修正してやり直してほしいのに、また同じ方法でやって、火がつかない。
失敗すれば、それから学ぶことができる。
けれど、失敗をそのまま放置したり、反省して対策を考えなければ、次に生かせない。
それをしないでの失敗は、ダメな状況があるだけ。

彼らの失敗は、火がつけられないことではなく、火をつけようとする意識が低いことだ。
(キャスト:いまじ)

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