キャンプ最終日

長いようで短かったのか、短いようで長かったのか、とうとうキャンプ最終日を迎えた。
一週間を振り返ると、様々なドラマがあった。

「今までの中で一番上手にアジが捌けた」
「マッチでの火熾しが出来るようになった」
「料理が好きになった、上手くなった」
「山登り辛かったけど頑張った」
等、新しい自分の発見があったようだ。

最初はちょろちょろして手伝いしないでみんなから怒られていた子も、最後の方には自分で出来る仕事を協力するようになっていた。

まさに「破壊と再生」だ。

多くの経験のなかで、食の大切さ、命について考える場面や仲間の大切さを考える場面も多くあったり、自分や他人との関わり方について、彼らなり考えているんだろうな、と感じるところが沢山あった。

きっとキャンプが終わって、日常生活に戻っても、今回彼らが経験したこと、感じたことは、大きな糧になるだろう。

そして、学校生活の中でも他人と自己について今までよりも真っ正面から向き合っていけるのではないかなと思う。

一週間で目をみはるような劇的な成長はみられなくても、彼らの中に蒔いた種がちょっと芽を出したような、そんな印象を受けたキャンプだった。

(キャスト:ペコ)


最終日は霧が濃い朝となりました。

眠い目をこすり全員が集まります。昨日の夜は今までより少し暖かくて、ストーブも使わなかったのですが、やっぱり朝になると寒くてストーブをつけたのでした。

朝ごはんを食べて、片付けを始めた頃には霧も晴れて良いお天気です。

一週間使ったテントや寝袋を干し、持ってきた荷物をリュックに詰めて帰り支度を整えていると、あっという間にお昼になりました。

もう、数時間でこのキャンプも終わりです。
「明日からまた学校だあ」
なんて声が聞こえました。

キャンプという非日常からいつもの生活に戻ります。

たしかに、日常では9時間半も歩きつづけることはないし、自分の使う箸やコップを削るところからつくらないし、夕飯の材料を畑から掘りにはいかないでしょう。

でも、ふとした時に思い出すでしょう。
「自分で箸つくったこと・・・」
「里芋を掘って食べたこと・・・」

キャンプでの光景が日常の中でよみがえったら、今の生活とキャンプでの出来事がつながる気がします。

迎えに来たお父さん、お母さんとカレー(かなり辛くてみんな汗をかいてました!)を食べている姿はすっかり日常の光景。

「山でこんなことがあってさぁ」
「コップつくったけど、ここんところがうまくできなくて・・・」
などと一週間の出来事を、ちょっぴり自慢げに話す姿が誇らしくて印象的でした。

一週間を振り返って印象的なのは、「食べる」ということです。

起床して、朝ごはん。お昼が近くなればご飯の用意をして、日が傾きはじめたら夕飯の準備。

1日のうち、かなりの時間を食べるための時間に使っていたことを感じます。
「食べる時間よりつくる時間のほうが長いんだ」
と誰かがふとした時に言ってました。

食べること、それと向き合って感じた一週間だったと思います。
また機会があったら、材料を前にどう料理をするかと考えながらご飯づくりをしてほしいな。

一週間、おつかれさまでした。またハローウッズで会いましょう!

(キャスト:いまじ)

キャンプ6日目

みんな、どことなくソワソワしている。

今日は、丸鶏の解体体験があるからだ。
みんな鶏肉は大好きらしいが、自分たちの手で解体するのは初めての経験。
「楽しみ」という声や、「ちょっと怖い」という声などそれぞれ。

私たちが生きていくためには、必ず他の“生命”をもらっている。肉も野菜も魚も・・・
「いただきます。」は、そんな“生命”をいただくという意味。
感謝して残さず食べるというあたりまえのことが、子供たちに伝わったと信じている。

(キャスト:ペコ)

キャンプ5日目

山から戻り、ベースキャンプでの生活に戻る。

登山の疲れを全く見せず、夕飯の準備をしているときのひとコマ。

飯盒の火おこしをしようとする時に、丁寧に教えている子がいました。
「ここで火を軽く吹くんだよ。でもあまり強く吹くと火が消えちゃうから・・・」
と一つ一つの作業を教えていました。

吹き加減の強弱を「リコーダーの低い『ド』を吹くように」という例え方をしていて、ウマイことを言うなあと思いました。
僕は、リコーダーの存在すら忘れていたのに・・・

そして無事にご飯が炊け、目標通りの時間にいただきますを言うことができました。
登山の疲れを全く見せず、楽しみながら行動する姿が頼もしく、うらやましくも見えました。
疲れと筋肉痛が残っている僕の身からすると・・・

でも、消灯の時間になってテントに入るとすぐに声がしなくなりました。
オンオフがしっかりできている生活リズムになっているようです。

(キャスト:いまじ)

キャンプ4日目

子どもたちは、最後まで歩ききれるのだろうか・・・
正直なところ、自分の体力もやや心配だった。

登山スタート時、風がかなり強く、体感温度低かった。
上はもっと風が強いはず・・・
でも、時間を遅らせるわけにもいかず、防寒対策を整えていざスタート。

全コースを踏破できるかは、みんなの足どり次第だ。
序盤は、ハイペース気味だが快調に登っていく。

次第に「ここすべるから気をつけて」「○○がんばれ」等、
相手を思いやる言葉が次々と飛び交う。
パーティとして、1つになってきた感じが見受けられた。

しかし、終盤に近づくにつれてパーティが2つに分かれだした。
そして、先を歩くグループから遅れているグループに対して、非難の声が出るようになってきた。

自分に余裕がなくなってくると、相手を思いやる気持ちがなくなってくる。
相手のことを考えないで発した言葉が、言われた人の胸につきささる。
もちろん、大人にも言えることだと思う。

もちろん、崎野からの指摘などがあり、
 ・チームとしてどうあるべきか?
 ・人に対する関わり方は?
などについて、明後日の討論会で話し合う予定となった。

でも最後は、みんなで気持ちを奮い立たせ、全員が同じタイミングでゴールすることができた。
9時間半という長い道のりを踏破したみんなの表情は、とてもキラキラしていた。

その後みんなに、それとなく聞いてみた。
「自分の中で、破壊と再生はあった?」
全員「あった。」と答えた。
それが何なのかは、後でじっくりと聞いてみたいと思う。

(キャスト:ペコ)

キャンプ3日目

今日は、明日の那須岳登山の準備&移動日。
午前中は行動食を分配したり、行程・高低表を見ながらイメージトレーニング。
等高線と見合わせて、どの辺がキツそうか、どの辺が緩やかか等地図の見方も分かるようにする。
予定では8時間位歩く事になっているが、行けるかどうかは自分達次第。

出発前に“なぜ登山をするのか”みんなで考えてみる。
崎野(ハローウッズのガキ大将)曰わく “登山は《破壊と再生》である”と。
…ん?
という表情を見せる子ども達。

崎野はこう話を続けた。子どもの成長というのは“新陳代謝、つまり破壊と再生”なのだ。それは単に皮膚や体だけでなく、脳やこころにもいえる。破壊と再生のリズムが悪いとどうなるか。それは破壊がないために新しいものも入ってこなくなってしまう。今のうちから一つの価値観にとらわれていてはものの見方が狭くなる。

『価値観や考え方を決めるな。』

崎野が熱く語る。
聴いているみんなの瞳の真剣な眼差し。

きっと、山に登ることで辛さや自分の限界に直面するだろう。
でもそこで、頑張ることで新しい自分を発見できるかもしれない。
そもそも、自分で限界と思っていたものは自分で勝手に決めたものなんだから。
明日子ども達は登山で何を感じるのだろう・・・。
どんな表情をみせるのだろう・・・。

ログハウスに着くと早速夕食のシチューづくりに取りかかる。
みんなの仕事が速い!速すぎる!

一体何故か…

それは、さっさと料理をして余った時間を遊びの時間にしたいからだ。

まぁ理由は何であれ、目標の為に時間を工夫し、作業を分担してテキパキやることは良いことだ。
初めのうちは、一つ一つスタッフが促しながらやっていたことが、「○時から~をするよ」という最低限の情報をいうだけで、みんなで何をやれば良いのかを考えるようになってきた。
遊びたいなら、その時間は自分達でつくればいい事を知ったようだ。
仕事も話し合いながら効率よく分担するようになった。

なんか一つの家族のようにまとまってきた感じがする。
みんながどう変わっていくか、毎日が楽しみです。

(キャスト:ペコ)



明日はいよいよ那須岳登山。
「登山」はキャンプという非日常からさらに非日常になります。

自分の体力の限界に挑む!

という言葉通りの世界が待ってます。

装備の準備や地図を見てルートを確認している今日は、みんなどんな世界が待っているか楽しみのようだ。
ワクワクしたまま荷物を積みハローウッズを出発。

3時間かけて登山口に近いコテージに到着。今日はここに宿泊です。

みんなテキパキと夕飯をつくります。
・・・これは3日目にして自分たちでやることを見つけて動くようになったの?
と思いきや、
早く終わったら「かくれんぼ」をすることにしていたのでした。

でも、その力はすごい。
その後は、しっかりとかくれんぼをしてました。
夜には、定番の枕投げまで・・・

普通なら明日にそなえて体を休めますが、発散させて溜め込んでいるものがない状態になったほうが山で力を発揮できるのです。
しっかり遊んで、明日はがんばろう!

(キャスト:いまじ)

キャンプ2日目

みんなで迎えた最初の朝。
朝食で炊いたご飯は、ほとんど残らなかった。
「俺カレーなら1合だけど朝は0,5合だな…」 などと。
食べ物を無駄にしないように、みんなきちんと考えていることに関心しました。

さて、今日のプログラムは、午前中が稲刈りで午後はナイフの使い方体験。

まずは、タオルを首にかけて帽子をかぶり、鎌を持って準備完了!
きっと私の日頃の行いが良いせいか、お天気は最高。

みんなぬかるみに足をとられながらも、田んぼ2枚分を約2時間でやり遂げてしまった!
しかもはざかけまで完了。
いやぁ~びっくり!

午後はナイフの使って、マイ箸づくり。
その後、アジの3枚おろしに挑戦。

アジ捌きが初めての子も、崎野さんに教えてもらいながら3枚おろしに無事成功。
きっと家に帰ってからも復習してお手伝いをしてくれるはず。

夕食は、そのアジをソテーて美味しくいただく事に。
みんなで仕事を分担しながらテキパキ準備をしていく・・・
と言いたいところだが、最初から全員がそれぞれの役割を把握するのは難しい・・・

きっと、徐々に一致団結していくのだろう。
なにはともあれ、今日もおいしいご飯が頂けました。
お米、アジ、お野菜などなど、たくさんの「命」に感謝です。

(キャスト:ペコ)



今日は、稲刈りにマイ箸づくり、アジの三枚おろしなど食に関する体験がたっぷり。

稲刈りは、半日で全部終わるかと思っていたのですが、みんなのがんばりで思っていたよりも早く完了しました。

その後は、ナイフを使ってのお箸づくり。
すべすべにするんだ!とひたすら紙やすりでこすったりと、みんな凝ったご様子。
このキャンプ中は、自分でつくったこのお箸でごはんを食べます。
きっと自作したお箸は、ご飯をさらにおいしくする隠し味になるはずです。

今日は本当に天気が良く、半袖でもいいくらいでした。
しかし、茂木の朝晩は寒い!
まだ体調を崩したメンバーはいませんが、元気いっぱいで過ごしていきたいです。

(キャスト:いまじ)

キャンプ1日目

いよいよ始まった「秋のガキ大将の森キャンプ」!
今回参加のメンバーは、
しっかり者の『カイ』、
ムードメーカーの『たーさん』、
ちょろすけの『ヒカ』、
そして紅一点の『レナ』
の4人。

オープニングセレモニーでは、それぞれの自己紹介と、楽しみにしている事や目標を発表してもらった。
これからこのメンバーでどんなドラマが繰り広げられていくんだろうか…
期待と不安での初日が過ぎていきました。

(キャスト:ペコ)



「姿勢を正してください・・・いただきます」
ガキ大将の森キャンプでのご飯をいただくときの挨拶です。

1日目の夕飯、みんなでつくったカレーをお皿によそってさあ食べよう、というときに「誰か言うの?」という話題になり、4人の思惑?が交差する中、今夜はレナが第一声を言いました。

みんなで声をあわせて挨拶する、それだけのことですが、これがあるご飯はいつもと違います。
目の前の料理を前に「いただく」ことを意識する、とでも言うのでしょうか。
食べものに向き合うという姿勢になります。
なにより、みんなで食べるごはんのおいしいこと!
普段は1人で食べているので、それだけで「キャンプっていいなあ」と思います。
さあ、2日目は誰が第一声をするのでしょうか?

(キャスト:いまじ)

キャンプ前夜

「胃に穴が飽きそう」…
今日だけで何回その言葉を発しただろうか。

キャンプの準備をしていくうちに自分の頭のスイッチもキャンプモードに入っていく。
と同時に、日に日に募る緊張と不安…。

正直あまり寝れなかった。
どのキャンプもそうだがキャンプ前夜はやはり緊張する。
きっと始まってしまえば大丈夫!と何度となく自分に言い聞かせてみる。

キャンプは私がつくるのではなくみんなで作り上げていくもの!
明日元気な子ども達に会えば、緊張なんて吹っ飛ぶはず!
むしろ緊張している暇なんてないだろう。1ヵ月とはちがい、一週間という短い間で、子ども達にちゃんと伝えられるか…
でも、「思い」があればきっと伝わる!

うまくやるのではなく、きちんと、丁寧にやろう!
この一週間はガチンコで子ども達と向き合うぞ!
きっと私も新しい自分に出会えるだろう。
いろんな意味で楽しみです。

(キャスト:内海 聡美 キャンプネーム:ペコ)


いろいろと考えながら準備したは数日間。
何が必要なのか。どんなことを想定して用意するのか。
一週間という期間を、どう活かしていくべきかと考えさせられました。
自分自身でも、新たな生活にチャレンジしていく気持を大事にがんばっていきます。

(キャスト:飯島 正之 キャンプネーム:いまじ)

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