キャンプ4日目

ウォーク2日目

大洗までの道のりにはいくつもの石碑が建っている。

馬の慰霊碑や、かつて戦場だった名残の忠魂碑、安全を祈願するお地蔵さまなど。
それぞれに生けたばかりの花も添えられていて、誰かが毎日供えているのかと不思議がっていました。
そのうち何人かが、石碑を通りすぎるたびに一度足をとめて手をあわせるようになりました。

この地でなくなった人のためか、自分たちの旅が最後まで無事に続けられるようにか・・・。
そんな自然に手を合わせる姿に、教わらないでも感じるものがあるんだと感心しました。

ぼくも母親に連れられて高尾山に行くと、登山道にあったお地蔵さまにお祈りをしながら歩いていたことを思い出しました。

ただ歩いて目的地に行くだけじゃなく、旅の途中にあるものに目を向ける力がついてきたのかも知れません。

(キャスト:いまじ)

キャンプ3日目

ウォーク1日目

朝4時起床、6時ハローウッズ出発。

夜はすっかり明けたが、車の音もほとんどしない道を進む。
当然だが、こどもたち誰一人として100キロを超す道のりを歩いたことはない。
もちろん、ぼくも初めてだ。

だからこれからどういうことが自分に起きてくるのかわからない。

まだ会って間もない仲間なので、話しもぎこちない。

「いまじと一緒に歩いていこー」と寄ってきたり、一人で黙々と歩いていたり。
歩くことと同時にどうやって仲間となっていくか、そんなことも見え隠れしてくる。

カラ元気のようなはしゃぎっぷりは次第に静かになり、お昼前には会話なしで歩く時間が増えた。

自分との闘い。
この辛さをどう乗り越えるか。

少しずつこれから先の行程がとんでもないことだとわかってくる。

「・・・・(完歩するのが)ちょっと無理な気がしてきた。」
夕暮れになってもまだこの日の目的地についてない時に誰かがぽつりと言った。

はたして、みんなで帰ってくることはできるのだろうか?

(キャスト:いまじ)

キャンプ2日目

ウォーク準備

今日は、キャンプ中に使うマイ箸づくりと、明日からのウォーク準備と忙しい日。

ナイフで箸をつくるのも、ウォークで料理をつくる事にもつながる。
それぞれ、持ち物の準備を終えた。

明日の目的地へ、暗くなる前に着く段取りをみんなで考える。
朝には、ご飯を食べ、片付けて、荷物を持って出発する。

「二往復はかかるよ」「バケツリレーは?」いろいろな意見がでた。

ただ、声に出せない子も何人かいる。

発言機会をもうけると、
「みんなでやっても、やる人とやらない人がいるから、洗い物と荷物運びとに分ければ良いと思う。」
などの意見がでた。

そして、みんなが納得して役割が決まった。

発言することも勇気がいると思う。
ただ、今回のキャンプ中の一度は殻を破っていってほしいと思う。

(キャスト:りえっち)

キャンプ1日目

オープニングセレモニー

静かな時間はその後わずかな時間であっという間にすぎさり、夕食づくり以降は賑やかになる。
だが、日記を書き終えテントに入ると30分後にはみんな眠りについた。

初日という事も、普段の生活とも違う事がありストレスもあるだろう。

一週間という期間は子供達が自分達自身で考え、生活するには短い。
ただ、“気づく事、やり抜く事”で、何かが一人一人に残る事だろう。

今日から、仲間達との生活が始まった。

(キャスト:りえっち)

キャンプ前日

明日、いよいよ春のガキ大将の森キャンプ初回を迎える。
今回参加者は11人。100キロウォークに挑む。

私自身も夏の65キロが今まで三日間で歩いた最長だ。
一人ではなく、みんなで歩く事がなかなか大変でもあり、だからこそ歩き、きれるとも思う。
からだも心も自分の限界を決め付けずに共に成長していきたいと思う。

(キャスト:中原理恵、キャンプネーム:りえっち)


春のような暖かさがきたかと思えば、積もるほどの雪が降って、「いつになったら春になるんだ!」と空に悪態をつきながらの準備。
「年末年始のような寒さにはならないよねー」
とりえっちと話しながら温度計を見ると日中なのに3度。

明日からのキャンプにあたって、ぼくの立場とは、というのを考えた。
ぼくが中学二年生のとき、北海道のとあるネイチャーセンターに体験学習として行ったことがある。
そこにいた人達は、親でも兄弟でも親戚の人でもなく、学校の先生でもない。
自分とそれまでのつながりのない人達、「大人」だった。
初めてそういう人達と関わったのが、その時なのだ。
甘やかされることもなく(実際はかなり優しくしてくれただろうけど)、時に怒られ、褒められ、技と社会のルールを教えてくれた人達がいた。
そういう人達に中学二年生のときに出会ったことが、その後の自分の世界が広がる第一歩になったと思う。

だからこそ今回のキャンプでは、そういう存在になりたいと思っている。

(キャスト:飯島正之、キャンプネーム:いまじ)

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