ウォーク1日目
朝4時起床、6時ハローウッズ出発。
夜はすっかり明けたが、車の音もほとんどしない道を進む。
当然だが、こどもたち誰一人として100キロを超す道のりを歩いたことはない。
もちろん、ぼくも初めてだ。
だからこれからどういうことが自分に起きてくるのかわからない。
まだ会って間もない仲間なので、話しもぎこちない。
「いまじと一緒に歩いていこー」と寄ってきたり、一人で黙々と歩いていたり。
歩くことと同時にどうやって仲間となっていくか、そんなことも見え隠れしてくる。
カラ元気のようなはしゃぎっぷりは次第に静かになり、お昼前には会話なしで歩く時間が増えた。
自分との闘い。
この辛さをどう乗り越えるか。
少しずつこれから先の行程がとんでもないことだとわかってくる。
「・・・・(完歩するのが)ちょっと無理な気がしてきた。」
夕暮れになってもまだこの日の目的地についてない時に誰かがぽつりと言った。
はたして、みんなで帰ってくることはできるのだろうか?
(キャスト:いまじ)