キャンプ31日目

最終日31日目 30泊31日の「旅」を終えて...

わずかな10日間。

途中からの参加だったが、このわずかな時間でも変化があったと思う。
みんな一生懸命でよかった。

でも、本当に一人一人が本気を出していただろか…
もしかして、自分の力の半分、いや1/3、1/4しか発揮していないかもしれない…

だから一度、いや何度も自分の限界を試してみるといいと思う。
限界を越えたら、次の限界を…。

日々成長しているのならば、前の自分なんて越えられるし、昨日の自分だって越えられるかもしれない…

だから、苦しくても自分の限界を試してみて、越えていくために努力していってほしい。

また、会う日まで。
その時はみんなは、どう成長しているのだろうか楽しみです。

(タクト/大木卓人)



ついに夏のガキ大将の森キャンプが終わってしまいました。
本日はクロージングセレモニーです。

思えば色々な事がありました。

最初のマッチを使った火起こしで苦戦し、連日起こるケンカ。

やっとみんながマッチでの火起こしを出来るようになったかと思えば、今度は切りもみ式の火起こしに苦戦。

そしてケンカ。

なんとか、すべてのチームが切りもみ式での火起こしを達成したかと思えば、炎天下でのウォーク。

そしてまたケンカ。

なんかケンカばかりして、ずっと同じことで怒られていた気もしますが、それでもみんな少しずつ前進できていたように思います。

食器洗いの時に完全に遊んでいる子も最後の方はあまりいなかったですし、行動もキャンプ開始時と比べ、早くなったと思います。

人間はすぐに変わることは不可能だと思います。

今回のキャンプでリュウさんやリエッチ、イマジやグループリーダーから言われたことをすぐに実践するのはやはり難しいと思います。

僕自身が未熟だと自覚しているのであまり偉そうなことは言えないのですが、怒られたり、友達とケンカしたり、仲直りしたり、遊んだりなど、様々な経験の蓄積が子供を大人にするのだと思います。

今回のキャンプも、みんなの人生経験の一つに組み込まれたと思います。

そして、これから様々な経験をしていく中で、今回のキャンプでの事を思いだし、少しでも活かしていただければとても嬉しく思います。

それでは、リュウさんを始めとするスタッフの皆様や、一緒に遊んでくれた子供たち、保護者の皆様、本当にお疲れさまでした。

また再会して様々なお話が出来ればいいなと思っています。
1ヶ月間本当にありがとうございました!

(キャスト:カジ/梶原貴正)



1ヶ月があっという間でした。

気がつけばオープニングセレモニーが昨日だったのではないかと思うぐらいです。

でも、1日1日が短いようで実は長かった覚えもあります。

みんなの心の中に蒔いた種が芽を出し始め、1ヶ月でどれくらい成長したのかは保護者の方々が会った瞬間や日常に戻る生活の中で感じとれているのではないでしょうか。

しかし褒めすぎるとすぐ枯れてしまうものなのでご注意ください。

突然ですが、ケツメイシというグループの曲で『仲間』という曲があるのをご存知でしょうか。

僕はその歌詞がとても好きで、21人のメンバーと生活していく中でいつも照らし合わせながらサポートしてきました。

本当の仲間ってなんだろう?

と時に子供たちに叱ってしまって大人げないところもありましたが、本気で叱ってくれていることを理解してくれる優秀な21人でした。

すぐに立ち直る姿もピカイチでした。

スタッフ一同が子供たちから教わることのほうが多かった1ヶ月。

みんなのかけがえのない日々を大事に、日常でも発揮してくれることを願います。

(キャスト:オックン/奥平亮介)



この1ヶ月、いろんなことがありました。

たくさんケンカしたし、自分の思い通りにならないこといっぱいだったし、ごはんのおかわりできないこともあったし、自分だけじゃない、自分以外のヒトやコトにも目を向けないといけない、自分のやりたいことは後回しにして、誰かや「みんなと」のことをやらないといけない。
そんな1ヶ月だったとおもいます。

今度は自分がつくる「キャンプ」に挑戦してみてください。

キャンプといっても、テントで寝泊りする、ということではなくて、「旅」に出よう、ということ。
歩いて遠くに行くのもよし、電車を乗りついでいくもよし、自転車で日本全国一周するもよし。

「旅」にでかけると、自分が予想もできないことに出会います。

自分が知らなかったことにどんどんめぐりあいます。

そのとき、助けてくれるのは、自分の経験と、まわりの人です。
誰かに助けられているんだ、今までこういうことをお父さんやお母さんに助けてもらっていたんだなあ、と気づくはず。

もちろん、このガキ森で得たこともきっと助けになるとおもいます。

たくさん旅をすれば、もっと自分に厳しく、ひとにやさしくなれるはずです。
だから、どんどん旅をしてください。
そして、寄ることがあったら、ハローウッズにもやってきて、旅の話をしにきてくださいね。

ではみんないってらっしゃい!

(キャスト:いまじ/飯島正之)



キャンプのはじめに、みんなと話し、共に感じ、本気で付き合いたいと思ったキャンプを終え、いったいどうだったのか自問自答する。

大人げなく、一生懸命やっているつもりなのに、ほんのささいな思いのない言葉で、気持ちが込みあげ、柄にもなく1週目で泣いてしまった。

一緒にご飯を炊いてもらった子が、ご飯炊きをがんばったのに時間がかかり、泣きながら謝りに来てくれたこと。
火を起こすのを、離れてじっくりと見て、もうちょっとなのにと感じ、声でのサポート。 ありがとうと、伝えてくれた事がうれしい。
みんなの変化も良く見えてきてうれしく思った2週目~3週目。

そして、みんなが、他人事・自分の事だけから、みんなの事を考え、自分のできる事を考え、変化が見えた最終週。

何度も夏のガキ大将の森キャンプのキャストをしてきて、一番、自分の感情に素直になれたのではないかと思う。

けれども、もっと一緒に遊びたかった。

もっとけんかもして、もっと話したかった。

もっと本気で付き合えたのではないのか…。

毎回キャンプを終わると、まだできたのでは…と思う。

そして、少しずつでも成長していれば…とも思う。

今年も沢山の仲間に会えたことうれしく思います。互いに成長し、また会える日を楽しみにしています。ありがとう。またね。

(キャスト:りえっち/中原理恵)

キャンプ30日目

さよならパーティー

とうとうキャンプも30日目。

やることがいっぱいだった1日でした。

まず生活をしてきたテントの清掃と片付け。

男の子のテントは生活感が全開!
『これ僕のじゃない!』
『あれがないこれがない!』
『持ってきたバックに入らない!』
と、まぁ慌ただしい!

女の子たちは、キャンプの成果?
日頃の育ちの良さ…からかしっかり準備!
なんとか、さよならパーティーの予定時刻を30分オーバーして、18時にいただきますができ、パーティー開始。

みんな楽しそう♪

全員が協力してました。

みんなワイワイガヤガヤ好きな食べ物を食べて幸せそう。
が、ここからが大変!

みんなで料理した量が多すぎ!!
『食べれない』

それを耳にしたリュウさんは
『全部食え!』

リーダーの僕らも必死で応戦?
食べきるための協力もみんなでしました。

そして、完食!

みんな限界突破してましたが、食べ物の大切さを身をもって体験できたと思います。
これからも、残さず食べましょう。

(キャスト:オックン)

キャンプ29日目

研ぐという事

ウォークも無事に終えることができ、夏のガキ大将の森キャンプも残すところ後3日!

本日はナイフメンテナンスとウォークの後片付けを行いました。

ナイフ研ぎは、子供たちにとっては単調で退屈な作業かな?
と思っていましたが、・・・

そんなことはなく、とても夢中になって取り組んでいました。

キャンプ初日からずっと使ってきたナイフなので、愛着があるのと共に、メンテナンスも大切です。

子供たちが一心不乱にナイフを研いだり、先生の北さんに沢山の質問をしている所を見ると、やはり自分の好きな事となると、とてつもない集中力を発揮するなぁ

と、感心させられました。

今回のキャンプもわずかな日数しか残っていません。

僕もしっかりと集中して、楽しむところは楽しみ、緊張すべきところは気を引き閉めて取り組みたいと思います!

(キャスト:カジ)

キャンプ28日目

自分達のキャンプ

旅から帰ってきた。

片付けをして、またいつもの生活リズムに戻る。

旅では自分達でスケジュールをくんできたのに、終わったとたんに気が抜けてなのか、動きが悪い。

出来るはずなのに…。

『これどうするの?何するの?』
と、聞かれて答えるのは簡単。

だが、そこはぐっとこらえ、必要最低限の事だけを答える。

そして、夜には明日の大まかなスケジュールだけを伝えた。

班長がメインで、スケジュールの段取りをたてる。

しかし、班長が決めたから…ではない。
みんなで決め、確認し、みんなで動いていかなければ他人事になる。

あと何日かでキャンプもおしまいだ。

顔色を伺ながらではなく、自分が何をすべきか考え、みんなのキャンプを楽しんでいってほしい。

(キャスト:りえっち)

キャンプ27日目

助けられたウォーク

朝7時。
少しずつ日差しが強くなり、今日も暑い予感。

旅支度をしてみんなほぼ同じ時間に出発。

向かい風ながら、風が吹いてくれるのでバテる心配はなさそうだ。

各々が設定した給水ポイントも、その時間も大体一緒。
決めたのが以前にもウォークをしたメンバーで、その人たちが朝決めたのだから、そうなるとはいえ、これまであったチームごとに時間差でゴールというのはないのかもしれない、と半分過ぎた頃には感じた。

道中でも、気がつくと2チームが一緒に歩いていることが多く、今回はチームの体力の差があまりなかったのかもしれない。

ウォークで一番長い行程だった昨日が過ぎたからか、それとも今日がゴールだからか、ほとんどの人に余裕があるようでおしゃべりしながら歩く光景が見られた。

途中、りゅうさんから思わぬ差し入れ(凍ったアクエリアス。みんな首や腕を冷やしてから飲んだのだった)や、トイレに行こうとしたら「うちのトイレを使いなさい」と工場のトイレを貸してくれたおじさん、茂木からきたことを説明して「すごいねえ」と褒めてくれたおばちゃん、いろんな人が声をかけてくれて、応援してくれた。

15時少し前、3チームほぼおなじタイミングで、那珂川にかかる最後の橋を渡る。

これを過ぎるとゴールの大洗海岸だ。

「今日は、あっという間だった」
と誰かが橋を歩きながらつぶやいた。

「今日はきつくなかった~」
という声も聞こえる。

もう疲れきってチームの仲間に押されて歩いている子もいる。

ウォーク中、ほとんど雨に降られることもなく、カンカン照りながらも心地よい風に助けられ、大きなトラブルもなく(毎日ケンカや小競り合いはあったけど…)、全員が一緒にゴールをした。

多くの人と天気にも助けられた、ウォークが無事終了した。みんなよくがんばった!

(キャスト:いまじ)

キャンプ26日目

ウォーク3日目

旅も3日目です。

昨夜、りゅうさんに言われて、朝早く起きて話し合いをしました。

それでも相変わらず自分勝手な行動が多く見られる?
と思っていたところ…

カッターの様子に変化が!暑さと疲労から少し熱が出ている。このまま重い荷物を持って歩けそうにありません。

そこでレッドファイヤーは、カッターの荷物を分けて持つことにしたのですが・・・

その時ちょっとマイペース?のアキラが、まだ大分荷物が残ってとても重そうなカッターのリュックサックを、自ら持つとかってでました!

アキラが前と後ろにしょったリュックサックに挟まれながら、それでも歩を進める姿に感無量でした。

人はどんなに変わろうと思っていても何かきっかけとなるものが必要なんだと僕は思います。

あと残り少ない間で、きっかけが無くて自分を変えられないでいる子が、何か変われるきっかけがあれば…と思っています。

(キャスト:ケンボー)

キャンプ25日目

ウォーク2日目

ウォーク2日目を迎え、今日はカヌーツーリング。
みんなで列を作って那珂川を下ります。

手に豆を作りながら、一生懸命パドルを動かし、みんなバテバテに・・・

と、思いきや休憩ポイントでの川遊びでは無限の体力を発揮する子供たち。

遅れている子にガンバレと応援したり、障害物があると注意しあったり、子供たちのチームワークを微笑ましく思っていた…。

しかし、その夜に問題勃発!

3チーム中の2チームで、また、誰々が働かないとケンカに。

最後には、リュウさんの一喝で、土砂降りの雨予報もあり、次の日朝4時からケンカをしないために、どうすればいいのかを話し合うことになりました。

僕もですが、人間は疲れていたり、余裕がないときにはついつい怠けたり、口調が厳しくなってしまいがちです。

どんなときでも余裕を持って、人のことを思いやれる人間に、僕も子供たちも成長できればいいなと思い、話し合いに期待して、明日を迎えます。

(キャスト:カジ)

キャンプ24日目

ウォーク1日目

カインド(思いやり)のリーダー、オックンです!
今回は、カインドをメインに書きます。

9時にベースキャンプ地をでました。
ハローウッズのゲートを越えた所から各チームで自由に進みます。

スタートしてから20分?
リュックの重さと猛暑にバテはじめる子が。

ウォークのリーダーのレナがみんなを引っ張ります。

バテた子は我慢との戦いがすでにはじまり、自分自信にイライラ。
ついにはみんなに強い口調。

今までどれだけみんなに甘えてたのか感じとれたかな?
僕はなにも注意しません。

その中、元気が余ってる子たちは非協力的。

正直、カインドが一番バラバラ?

予想通り到着は3番目!(とは言っても先頭とは約30分遅れ)

明後日は今日より10キロ以上長い道のりです。
協力しないと相当な差が…

チームワークが良くなっていくことを信じています。

(キャスト:オックン)

キャンプ23日目

花火とウォークと…

ウォーク前日の今夜。

毎年恒例の花火大会がある。

が、まだ明日のウォークの準備がどのチームもできていない!

それどころか着替えが足りない子が半数以上…

これって花火以前に、ウォーク大丈夫なの?

なんとか無事、明日からの準備ができた模様…。

『これから花火だが、一般客が多いので、ふざけてないで、ちゃんとしろよ。問題起こしたら、大洗での夕飯ぬきだぞ』とか…。

しかし、みんなリーダーや班長にしっかりとついていき無事ベースキャンプまで戻ってこれた。

花火では、テンションが上がっている子もいれば、寝ている子もいる。

え、こんなに綺麗なのに寝るのか…?
まあ、明日からのウォーク準備で、疲れているのはわかるけど…

明日からのウォークで、何が起こるのか。
サポートスタッフとして、精一杯がんばります。

(キャスト:タクト)

キャンプ22日目

自分のための目標づくり

ウォークに向けての準備。

だが気持ちだけが先走りし、肝心の目標やチームの役割が…
いや、ウォークへの気持ちすら持ってないのか…。

相変わらずごはんのお代わりで揉め、皿を誰が洗わないとわめき、ぶつかった、お前が先にぶつかったんだとけんかになる始末。

なんだ、この二週間ずっと同じことで騒いでいるんじゃないか!

業を煮やしたりゅうさんが、お昼ご飯のあと
「今から全員昼寝だ!」
と言った。

理由は何だろう。
今年の夏はどうもじめじめと暑く、夜の日記を書く8時にもなると、眠たくなる子も多々いる。
疲れなのか、生活リズムが良くてなのか。

だが、遊び足りないみんなは「本読んでもいい?」、「静かにしてるから遊んでいい?」
と聞くが、「寝なさい」と一蹴。

だって、そんなことできないだろっ?!

一時間半くらい寝て、再びみんなが集まると、
「よし、みんな昼寝したんだから、今からみんなでサバイバルの反省と、ウォークに向けてのチームの目標、個人の目標、役割を徹底的に話せ!自分たちがなにができなかったのか、なにが足りないのか、どうやったらまとまるのか、その上でウォークをどうしたいのか、どう歩くのかを話しなさい。話しがまとまらないチームは徹夜してでも話すんだぞ、そのために昼寝させたんだからな。」

昼寝の衝撃の理由にびっくり。

そう、みんなでサバイバルで目標を立てていたけれど、それが自分の問題になってなかった。

かっこいい目標をたてるけど、それが実行に移していないのだ。
このまま目標をたててもその場かぎりになってしまう。
反省と改善し、その上での目標をたててほしい。

夕食をはさんで、長いチームは夜11時まで。
なんとか徹夜にはならなかったけど、みんなまとめられた。

「みんなを元気づける」
「力があるから荷物持ちをする」
「自然に興味があるから、歩きながらみんなにそのことを話す」
「地図を落とさないようにする」

チーム目標も
「自分勝手な行動をしない」
「けんかをせず最後まで歩きつづける」
と、もっとわかりやすく動きやすい目標になった。

なんとか、旅に向けての意識が持つことができただろう。
この目標を忘れずに旅をしていってほしい。

(キャスト:いまじ)

キャンプ21日目

大切なもの

夜、数日前から出されていた「20年後の自分への手紙」を数人の子がみんなの前で発表しました。

未来の自分に火おこしで学んだことを、自分の言葉で伝えようとしているの聞いて、途中から参加した自分でさえ、

「成長しているなぁ」
と感じました。

今日から最後で最大の難関「ウォーク」に向けての準備が始まります。

みんながこのキャンプで、各々の人生で何か大切なものを見つけられることを願っています。
(キャスト:ケンボー)

キャンプ20日目

最後のスキルアップアドベンチャー

今日でキャンプで過ごす日程の3分の2が終わってしまいました。

そこでまた、スキルアップアドベンチャーの開催です。
今日も様々なプログラムが登場しました。

みんなで木材の上に乗って進むムカデウォークや、シーソーの地面につけないで歩くといったこれまでよりも難しい内容でした。

その中でも心に残ったのは、ターザンロープです。

21人全員が台から台へロープを使ってターザンのように飛び移れば成功です。

一見ただ楽しいだけのゲームに見えるのですが、問題は飛び移る側の台の大きさです。
飛んだ子たちは狭い台の上にいなければなりません。
台から落ちるともう一度やり直しです。

最初こそきちんと取り組んでいたのですが、途中からグダグダに…。
わざと台から落ちてロープを何度も楽しんでいるように見える子もいました。

そこでカクちゃんからの話しが…。

「みんな自分勝手にロープを楽しんでいいね。好きなときに好きなロープで遊んで、あきたらおしゃべりしてて。でもそれじゃあ、どんなに時間をかけてもこのゲームは終わらないよ?」

カクちゃんの言葉で我に返ったみんなは、一度全員で話し合い、飛び移る順番や台の上の立ち位置も決め直しました。

そうして、体の小さい子、力持ちの子、みんな協力して、ターザンロープは成功!

最後に、「ドキドキ」「ワクワク」「はぁ~」「ほんわか」などの言葉が書かれたカードを選び、それを基に話すことになりました。

「これからのキャンプ生活にワクワクしています」
「ターザンロープがなかなかうまくできなくてガッカリしました」など、思い思いの言葉を口にする子どもたち。

そんな中、カクちゃんが選んだカードは「モヤモヤ」でした。
「みんな本当は真面目にやればすぐできるのに、なかなかメリハリがつけられず、見ていてモヤモヤした。」

ぼくも楽しい時とやらなくちゃならないときのけじめをつけるのが下手なので、ぼく自身もハッとさせられました。

メリハリをつけて行動するのは思っている以上に難しいことだと思います。

今回のスキルアップアドベンチャーでメリハリの大切さをあらためて気付かされた子どもたちでした。

この先のキャンプ生活も、楽しむときは思い切り楽しみ、真面目にやるときはやる、ということも大切にしていってほしいと思います。

(キャスト:カジ)

キャンプ19日目

メリハリ

ベースキャンプでの生活に戻り、休息の1日。

みんな『協力』の大事さは身に染みたのか・・・

みんなでサバイバル後から、スタッフ陣は少し言動を減らしました。
自分たちで、逆算して行動したり、注意しあったり、気づいて助けあったりすることを、もっと見つけてほしいから。

相変わらず、元気すぎて騒がしい!

けど、スケジュールの時間前には各チーム集合!
準備、片付けがスピードアップ!

このまま…
いや、もっと協力してほしい!

リュウさんの予告では、ウォークの準備期間に再度きりもみ式の火おこし?!
みんな浮かれてますが、またできるかな?

もしできなかったらウォークを変更して、再度4日間のみんなサバイバル?!

ハラハラしながら、みんなを信じるしかないと思います。

(キャスト:オックン)

キャンプ18日目

自分たちでうごくこと、自分を振り返ること

ソロサバイバル3日目。
どのチームも昨日までについた火を絶やすことなく、朝ごはんもしっかりつくることができた。

9時半出発の予定だったが、雨が降りそうだというので、はやめに動き出すことに。

でも、朝6時からみんなどんどん片づけを始めている。
8時には、テントもザックにしまわれた。
片づけが手早いのか、もう帰れることが嬉しくてはやいのか、一刻も早くここから離れたいのか…

とにかくはやい。
班長が片付けの指示を出し、てきぱきと動く。

その姿は、ベースキャンプに戻っての片付けでも発揮された。

帰ってほっとしたのか、すこしスピードが遅いが…
みんなでサバイバルの前から、どんどん班長がやることを意識して、それをみんなに指示するような姿勢ができている。
片付け、シャワーの準備、皿洗い…

一週間前までは言われないと、班長もなかなか動かなかったのに。
同時に、グループで話し合いをしたり、ケンカなどの解決もしようとするようになった。

自分たちのことだから、自分たちでやろう、その気持ちが出てきたことが、とっても嬉しい。

夜、みんなでサバイバルの振り返りをした。全員ノートに2ページ!
ソロサバイバルでのよかったこと、悪かったこと。

多くのひとが「チーム内がうまくなかった」「みんなが協力できなかった」…
「誰か」のせいでうまくいかなかったことを書く人が多くいる中で、「自分があの時に動かなかった」「ぼくができていなかった」と、自分自身の反省をしている子も何人かいた。

サバイバルキャンプ中にも、「○○がやってない」「あいつは休んでばかりだ」「真面目にやってない」と、誰かのせいにしていた。

でも、全く同じことをほかのひとに言われているし、動こうとしていない。
ただ、みんなが一つになったら、火がついた。

自分にも責任がある、ということに気付くことは重要。
みんなが悪い、ではなく自分も良くなかったかも、と思うことがチームがまとまる要因になる。
何人かは、それに気付いたようだ。

(キャスト:いまじ)

キャンプ17日目

1人ではなく

『1日目が勝負なのに…。』

以前の参加者が、妹に託した言葉みたいだ。

そう、昨日火が点いたチームはスカイウイングだけ。
あとのレッドファイヤーと、思いやりの2チームは昨晩の夕食をとれずに休んだ。

1番の体力、手の平の痛みがない1日目に、火が点いたほうがダメージが少ない。
わかってはいるが、休んで、2日目に再度火おこしに挑む。

今まで何度となくマッチで火おこしをしたのに、下準備が十分でなかったり、切羽詰まってなかったりと理由はあるが、まだまだチームがまとまっていない。

やれば出来るのに…。

見ていてほしいとのリクエストで、少し近くにいると、もう少しだ。

こっちまで手の平に力が入る。
これで点かないと、あとはない。

声だけでサポートするしかできないが、はっぱをかける。

もう少し、もう少しで…

点いた~!!

時間差はあるものの、夕方には2チームともご飯にありつけた。

みんながひとつになるには、時間が必要だ。
ただ、最後に点いた思いやりのチームには、何人もの他のチームの仲間が、声で加勢した。

1人ではない。
チーム7人が、いや27人もの仲間がいてだからこそ。
また一歩、みんなでのキャンプが楽しみになってきた。

(キャスト:りえっち)

キャンプ16日目

虫の音??

まず、場所を借りて自己紹介を。

この度、フミに替わりましてレッドファイヤーのリーダーになりましたケンボーです。

5年前のガキ森に参加し、今回サポートスタッフとして帰って来ました。15歳と若輩者ですが、これから宜しくお願いします。

さて、「みんなでサバイバルキャンプ」初日です。

朝備品を確認した後、ベースキャンプを出発しました。
彼らがここに何を学んでまた戻って来るのか楽しみです。

重い荷物を背負って山を越え、3日間(もしかしたら4日間以上)すごすキャンプ地に到着。

テントをたてて、いよいよ火起こしです。

各チームそれぞれのやり方で頑張っていました。

結果的に火がついたのは「スカイウィングス」!
経験者のカイの指示で黙々と麻紐をほぐしたりと準備をしっかりしておいたのが良かったのかと思います。

「レッドファイヤー」「思いやり」は粘ったものの火がつかず、虫の鳴く腹を抑えて悔しさを噛みしめていました。

明日、彼らの虫は鳴り止むか楽しみです。

(キャスト:ケンボー)

キャンプ15日目

みんなでサバイバル準備

いよいよ明日から始まる、みんなでサバイバルキャンプ。

本日は、朝からきりもみ式火おこしの練習です。
僕も実際にやってみて思った事は、1人の力だけで火をつけるのは、とても難しい事です。
スムーズに棒をまわすために声をかけ、作戦をたて、板をおさえたり、焚きつけの準備をして段取りをつけ、チームワークが上手くいかないと、火がつきません。

そんな中、事件が起こってしまいました。

ここ最近よくある、いつもどうりのケンカが…。
そして、最初は2人のちょっとした言い争いでしたが、解決方法を周囲のみんなで話しているうちに、ヒートアップして何人も大泣き状態に…。

『注意しても、いつもケンカが起こってしまう。サバイバルキャンプに行っても先が見えるので、行きたくない。』
という事でした。

そうして、りゅうさんから話がありました。

『ケンカをする事その物は悪いことではない。ケンカは、本気の意見のぶつかり合いの事であって、ちょっと気に食わないからといって文句つけたりもめるのはこぜりあいだ。ケンカでも何でもない。また暴力からは何も生まない。』

カッとなってしまった時はお互いが冷静になって「ごめんなさい」と言い合い気をつければ、無駄な争いは起きない。
より良い物を生み出そうと本気でぶつかり合って意見を言い合う事が大切な事なのだと、僕も子供達も色々考えさせられました。

今日考えた事を実践にうつして、明日からのサバイバル生活を楽しくすごせる事を期待しています。

(キャスト:カジ)

キャンプ14日目

みんなの『真剣』ってなに?

14日目を迎えました。

みんなでサバイバルキャンプを前に、2回目のスキルアップアドベンチャー!

内容は、手をクロスして組み(手を使えない状態で)、立っている人は、背中側に倒れ(支えてくれる人を信じて)、後ろの人に支えてもらうといったものを、いくつか行いました。

信頼することを体験から学ぶものでした。

みんな最初だけは緊張感あって静かだったけど、慣れてきたらもう遊びの対象に。(笑)
けがをするから、真剣にやろうと言われていたのに・・・

カクちゃんから
『みんな真剣にやってる?』
笑顔なのに笑顔に感じないあの表情は僕がビビりました(笑)

みんな
『はい!』
カクちゃん
『みんなにとっての真剣って?』
みんな
『…』

真剣にやるから、相手を信頼できる。
真剣にやってない人に、身を委ねることはできない。
お互いに支え合うことは?

みんな改めて気づかされたのかな?
頭ではみんなわかってる。
頭では…

明後日からは、みんなでサバイバル!

おそらく…
このままいくと去年みたくチームごとに内戦!?

どうなることか楽しみです。

(キャスト:オックン)

キャンプ13日目

ひとの振り見て、わが振り…

ハローウッズでは、ガキ大将の森キャンプの最中、他のキャンプもやっていて、タイミングによっては、炊事場で両方の準備や片づけがかぶってしまうこともある。

今日は、夕食のあとに、炊事場で、『ツインリンクもてぎサマーキャンプ~低学年編~』の子達が一気にやってきた。

こちらは終わりかけだったので、なるべく多くの場所をあとから来た彼らに使ってもらおうと、素早く移動させる。

低学年とはいえ、一学年違うくらいの子が多い。

まざってしまうと、誰が誰だか分からなくなる。
誰がいるかな、と見渡していたら、ある子が、サマーキャンプの子に、スポンジを渡し、洗剤をつけてあげていた!

「しっかりもむんだよ」…

キャンプの初めのころ、「洗剤もったいないから、少しだけつけてよくもむ!」と教えたことを、そのまま教えている。

そういえば、炊事場も全員が洗い終わったら、スポンジを片付けたり、洗剤をまとめるようになった。

水切りは自分の役目!
と言わんばかりに、(まだ洗っている人がいるのに)やってくれる子もいる。

全員がやっているわけではないが、バイク教室、温泉、川遊びと、『自分たちの場所でない』ところにいくようになって、『他人』や、「自分たち以外の人もいる」ことにだんだん気づいてくれているのかもしれない。

『ここ汚したの俺じゃないもん』と言っていたの彼らが、「こっちもうちらでやっておくね」と、炊事場をきれいに片付けている。

時間はかかるが、成長してるな、と感じた。

(キャスト:いまじ)

キャンプ12日目

今日は那珂川でカヌーと川遊び!

みんな朝から楽しみにしていました。

僕はというとカヌーに乗るのが久しぶりだったので、ひっくり返らないか不安いっぱいでした。(笑)

いざ、カヌーに乗ってみるとみんな上手にのっており、僕もどうにかひっくり返らずにすみました!
そして、カヌーが終わり片付けが終わると、いつもはみんなすたすたと行ってしまうところ、今日はなんと、全員が自らカヌーを教えてくださった方へ、挨拶をしに!

それを見て、『みんな成長したなぁ』と嬉しくなりました。

明日は、僕がキャンプにいる最後の日になりました。(泣)

キャンプに参加して2週間、最初のころはなかなかみんな心を開いてくれず、どう接すればいいか悩んだ事もありましたが、本気で向き合う事で、だんだんと心を開きはじめてくれてとっても嬉しかったです。

最後までいれないのが残念ですが、みんなが無事にキャンプを終えられるよう応援しています!!

(キャスト:ふみ)

キャンプ11日目

失敗から学んでいるの?

ソロサバイバルで半分近い人が火をつけられなかったこともあり、前日の夕飯は個人でご飯を炊くことになった。

が、時間内に炊けなかったのが半分。

前回炊けたのに、今回炊けなかった人もいる。

「もう一度、朝やろう。それで全員が時間内に炊けなかったら、ソロサバイバルキャンプをやり直すそう」

というりゅうさんのおそるべき?
提案に、全員が朝起きて始めたが、湿気の多い朝というのもあり、6時から初めて7時半の時間内に炊けたのはわずか2人。

ただ、「一人だけで誰かとしゃべらずすごす」ソロサバイバルと違って、グループ内のメンバーとアドバイスしあったり、話しながらやることはOKだった。

それでも、炊けない。

マッチのせいにしたり、場所のせいにしたり、さらにはアドバイスしてくれた人のせいにしたり…。
湿った枯れ草を前にマッチを50本以上も使った子もいた。
最初に炊けた2人だけが他の人のアドバイスに走り、教わって(やってもらって)炊けた子は、遊んでいるか、「そんなんじゃつかねーよ」と野次を飛ばしている。
本人はアドバイスしているつもりのようだが…。

結局3時間たった9時に全員がご飯にありつけた。

なんでできなかったのか、どうしたらいいか、ノートに書いてもらうと、しっかり書くことができている。
自分の失敗が何か分かっているのに、できない。

ノートには「精神がたるんでいた」「しっかりやらなかった」「準備ができてなかった」…

書いてあるなら、なぜやらないんだよ、と言いたくなる。

文章ではかけても、それが実際にはできないことはよくある。
それで軌道修正してやり直してほしいのに、また同じ方法でやって、火がつかない。
失敗すれば、それから学ぶことができる。
けれど、失敗をそのまま放置したり、反省して対策を考えなければ、次に生かせない。
それをしないでの失敗は、ダメな状況があるだけ。

彼らの失敗は、火がつけられないことではなく、火をつけようとする意識が低いことだ。
(キャスト:いまじ)

キャンプ10日目

子供たちの成長

バイクに乗れるようにもなり、
ナイフを使って魚をおろせるようになり、
マッチで火を起こせるようになり、
ごはんが炊けるようになった。

たったの10日間でできることがどんどん増えてきた。
技術や体の成長はすごくある。

次は心の成長。

10日たって、少しずつみんなのことやまわりが見えてくるようになり、それと同時にささいなことでもケンカをしたり、いい争いをするのが増えてきた。

自分の余裕がなくなってきて、相手のことを待つとか、自分の気持ちを抑えることができなくなっている。

そして、21人もいればけんかや言い争いも起こる。

そんな時、ぼくが間に入る時に気をつけている事。

・自分が今どんな気分、感情なのかを相手に伝えることができる場をつくってあげる
・それを聞いた上で自分は何を思ったのか伝える
・今の2人~数人の関係がどういう状況なのか全員に話してもらう
・その状況をどのようにしたらみんなが幸せな状況になるか考えてもらう

大変だけどゆっくりと自分の言葉で伝えること、自分の頭で考えることを続けていけば、答えは子供たちが知っている。

その答えが出るまで根気強く粘る事が、大切だ。

人にやさしくなったり、自分の発言がどれだけ他の人に影響を与えているのか知ったり、みんなで幸せになるにはどうすればいいか、がんばって考えていこうね。

うばいあうのではなく、わけあう。
傷つけるのではなく、分かりあう、許しあう。
みんなならきっとできるって信じてる。

あと20日、21人と7人のスタッフで幸せがあふれるようなキャンプをつくってほしいな。
(キャスト:シゲル)

キャンプ9日目

もてぎスキルアップアドベンチャー

本日のプログラムはもてぎスキルアップアドベンチャー。

スタッフも混ぜての鬼ごっこから始まり、子供たちの体力に振り回され、大人たちはさっそくヘロヘロに・・・

後半は子供たちが斑ごとに別れて、様々なゲームに取り組みました。
このゲームは、チームが一丸となって取り組まないと絶対にクリアできないないようになっています!

各自が持っている竹筒を使ってビー玉を運んだり、金魚鬼をしたり、etc・・・
最初こそ言い争いをしていた子供たちも、話し合って協力してゲームに取り組むようになり、無事にすべてのプログラムをクリアすることができました!

今回のもてぎスキルアップアドベンチャーを通して、話し合うことの大切さを子供たちは学んだようです。

レベルアップしたチームワークを駆使して、今後の課題も解決していってくれることを期待したいと思います!
(キャスト:カジ)

キャンプ8日目

十力リョク?

『協力』と書きたかったのですが・・・

今日1日みんなが力を合わせきれてなかったため、表すとしたらタイトルのような状態でした。

ガキ森生活も8日目。
そろそろみんなの本性(?)もでで、ガキ大将に負けじと色々なことをしています。

バイク教室の関係もあり、昨日と今日の2日間は10人11人の新たなグループでの行動でした。

一番大変なのは食事づくり!

いつもなら21人のところを今日は半数で、単純に仕事が2倍に増えて、さぁ~大変!!
今まで自分が頼まれたことだけでよかった感覚から、他のことも自らやらなければならない協力の体制になったからだ。

自分が終わればいいや…

がもう通じません。

仲間の誰かがまだ仕事をしていたら自然と手伝えたら理想的・・・

ですが、そうはいきません。
途中で遊びたくなってしまうのです。

明日からは、更に大変??
各チーム役割当番制に変わり、早速仕事が3倍に増えます。

みんな大丈夫か!!?

みんなが、『力』を合わせてもっと『協力』できるといいなと思っいました。
(キャスト: オックン)

キャンプ7日目

自分で運転するバイクで走って見える景色

サバイバルや自然の中で過ごすイメージの強いガキ大将キャンプの中で、ちょっと異色のプログラムが、バイク教室。

ハローウッズがある、ツインリンクもてぎの中にあるASTPという場所でバイクの乗り方を学びます。

ブレーキのかけ方、アクセルの握り方から始まり、スラロームや8の字走行もして、自分で運転できるようになったら、レース場の外周路へツーリングにでかけます。

バイクも、ナイフやマッチとおなじ『道具』。
ちゃんと使い方を学び、安全に使えば、これほど便利なものはありません。

そして、風をつかまえて走ることの気持ち良さ。

「自分で運転しているなんて信じられない」。

ツーリングを終えた子の感想です。

僕がはじめてバイクの免許を取ってツーリングに行ったのはレインボーブリッジでした。
それまで誰かに乗せてきてもらった場所に自分が運転してやってきたときの高揚感は忘れられません。

きっと彼らにも似たような想いを感じたのではないでしょうか。

最後の感想で「今日はギアのないバイクだったけれど、もし次来たらギアのあるバイクに挑戦してみたいです」と話した子もいました。

次の目標ができ、レベルを上げたいと思わせるのもバイク教室の魅力なのかもしれません。
(キャスト:いまじ)

キャンプ6日目

ちょびっと一休み

今日は朝からソロサバイバルの片付け。

昨日は、ご飯を食べられた子も、食べることができなかった子もいた。

あと少しで火がつきそうだったが、結局火がつかなくて、悔しそうにしている子がいて、思わずご飯をあげたくなったり、励ましてあげたいと思ったが、声をかけるのを我慢し、悔しい気持ちになる。

ベースキャンプに帰ってきて、朝ご飯を提供してもらった際、それを当たり前かのように食べているのをみて、
ソロサバイバルで学んだことをもう忘れてしまったの?
と思い、一人悲しい気持ちになった。

ご飯をつくってもらうことを当たり前と思わず、感謝の気持ちを持ってほしい。

ご飯後の休息時間、まるで疲れを知らないかのように、はしゃぎまくっていた。

自分が小さい頃、親に怒られてごはんを抜かれたら、次の日も一日ブルーな気持ちになっていたが、今の子はそれを忘れるくらいのポジティブさを持っているんだと驚いた。
(キャスト:フミ)

キャンプ5日目

当たり前のようで・・・

練習の成果が、試される時がやってきた。

一人でのロープワーク、ご飯炊きをするソロサバイバルの日だ。

全員が、人の力を借りずに自分で段取りを組み、挑む。
着々と準備を進めるなかで、いろいろな表情が見える。
コツコツと自分のペースで進めていた子の手が止まった。

『どう?』
の問いかけに満面の笑みで、
『炊けた~(*^_^*)』
の言葉が。

当たり前のようにご飯が食べれていた今までと違い、炊けなければ食べられないという不安に、一人で立ち向かう。

今年来たみんなは、何を感じるのか。
悔しい思い、うれしい思いをすぐに忘れずに、当たり前だけれども、当たり前ではない事に気付き、感じてほしいと思う。

(キャスト:りえっち)

キャンプ4日目

不安と期待

本日で、キャンプは4日目を迎えました。
最初はたどたどしかった飯盒炊飯も、経験者が周りの子達に教えてあげる事で、全体的にレベルアップしているようです。

夜はみんなでバーベキューをしました。
畑でとってきた、焼きナスは絶品!

明日はいよいよソロサバイバルです!
無事に1日を乗り越えることが出来るよう、子供たちの活躍に期待したいと思います!

(キャスト:カジ)


ありがとうが増えていく

一人ではできないことも二人ならできる。

チームならもっとできることがある。

人と人が集まれば大変なことも多いけど、楽しいことも増えるよね。
人と関わることで、子ども達の中に何かが起こり始めているのかな?

この、ありがとうの輪がもっと増えますように。

(キャスト:シゲル)

キャンプ3日目

ゲリラ豪雨

さぁ、チームで列を成して出発!!
午前中は、森探険のウォークで滝のような汗を流しながら楽しみました。

団体行動の難しさをみんなが感じてくれたかな?

スローペースな子、
周りが気になる子、
休憩したくなる子…

等々チームでの役割が見えてきました。
たった7人のチームなのにまとまっていることの難しさも感じました。

午後はみんなで魚のアジを3枚におろす実習でした。
経験者は僕よりも全然上手!

僕は、なにも言えないほど(笑)

初めての子たちはというと…

スタッフ全員でフォローしつつ、今教わったことを必死に実践していました。
僕が逆に教わる日まであと数日足らずなくらい吸収がみんな早い。
何人かは切り傷を作ってしまったが、幸いにも大きなケガを起こすこともなく無事すべてを3枚におろしました。

降っていた雨がつよくなり、ものすごい豪雨になったころ・・・
爆弾級の雷雲がハローウッズの真上でドカーン。

それとのコラボレーションか、リュウさんのカミナリもドカーン!!!

なぜなら、雨水ですべりやすくなっている足元にはナイフが・・・

雨やカミナリの音に、ビックリして興奮していたからか。
カミナリの音よりも、リュウさんの声のほうが迫力がありました。

その後は、一列で少し先にある避難場所まで、アリの行列。
着いたらきれいに着席。

お見事!

危険から学ぶことの意味って、様々だなぁ~と思いました。

(キャスト:おっくん)

キャンプ2日目

キャンプネームの魔法

オープニングのときに1人ひとりもらったナイフを使っての箸づくり。

ほとんどの子がはじめてナイフを手にする。
つかいかたをしっかりと聞いて慎重にけずりだす。

作業する場所も思い思い。
すこしでも涼しい場所をもとめてテントサイトや食堂をいったりきたり。

「こっちは涼しいよ~」
と誰かが言うとすぐに移動する子、
汗を流しながらもくもくとけずる子、

「ここは俺の秘密の場所」
と風通しのいい日陰の場所をみつけた子はその後のかくれんぼでも威力を発揮?
したのでした。

まだ、なかなかチームのメンバーの名前を覚えられず
「あの人!」
と呼んだり、
「…さん」
となぜかキャンプネームにさんづけしたり、
グループリーダーには「先生」と呼んでいたりします。

それが朝から昼、夕方、夜とやっていくうちにまずはリーダー、班長からキャンプネームで呼び合うようになってきました。
そうすると、どんどん話もするようになる。
キャンプネームで呼び合うと、さんづけよりもっと近くなれる気がする、キャンプの魔法です。
(キャスト:いまじ)

キャンプ初日

2010年夏のガキ大将の森キャンプはじまる

今日からキャンプが始まります。
準備している時は、
どんな子があつまるんだろう?
みんなをうまくまとめられるかだろう?
と不安が大きかったのに、今はワクワクした気持ちでいっぱいです。
楽しいことばかりではないと思いますが、31日間を21人の仲間と共に大きなけががなく乗り越えられるようがんばりたいと思います。
(キャスト:カジ)

今日からキャンプが始まる。
どういった子がくるのか?
楽しみでしょうがない気持ちになる。
これからどんなことが起こるのか、どんな生活になるのかと想像しながら、みんながはやく到着しないかそわそわしっぱなしの1日だった。
(キャスト:フミ)

今まできたことのある子どもたちは、前回のことを思い出しながら、始めてきた子どもたちはちょっと緊張気味に様子を伺いながら、ガキ森キャンプがスタートしました。
しつこいと思われても、「あつく」「つよく」「くどく」かかわっていこう。
人と人が集まると良くも悪くも何かが起こる。
今日あった21人がこれから1ヶ月どんなドラマをつくってくれるのか?
どう変わるのか?
どう成長していくのか?
とても楽しみだな。
(キャスト:シゲル)

21人集合!
昼時の猛暑の中、体よりでっかい荷物をもってやってきたみんなとの初対面。
昨年もぼくは、この長~いキャンプに参加させていただきました(大変でした!)
まずは、今年も21人の子供たちに出会えたことに感謝!!
実はオープニングセレモニーでとてもいい印象をうけました。
みんな暑いのにだらけず、あまり目をそらさず終えることができていたから。
去年は見られなかったからかな。
しかし錯覚だったのかな・・・?
グループで集まってからもう大変!!
顔と名前を一致するのも困難なくらいみんな元気いっぱいにウロチョロ・・・
みんなは、僕以上にこのキャンプを楽しめるのかな?
オープニングでは言いませんでしたが、目標は僕が一番楽しみたいオックンでした。
(キャスト:オックン)

キャンプ前日

暑い夏がはじまる

毎回、キャンプ前日になると、ちゃんと準備ができているのか、今年はみんなと、どんな夏をすごすのか、不安と楽しみが入り混じる。

段取り良くと思うものの、明日を控えてるのに、まだ自分のキャンプの準備も終わっていない…。

若干重くなり体力の落ちた体もみんなと一緒に動いているとみるみる元気になる。

良く食べ良く遊び、共に泣き、笑い、悩みたい。

今年もまた、みんなとの暑い夏がはじまる。

(キャスト:りえっち)


2010年のキャンプが始まる前に

暑い日差しが降り注ぐ。
梅雨が明けてからの一週間は雨知らずで、すっかり夏の陽気。

明日からキャンプが始まるという前日。
準備をすべて済ませ、すこし日差しが弱くなったベースサイトから引き上げるとき、ふと疑問に思った。
「みんなは今この時を、どう思ってすごしているのだろう?」

きっと、いろいろなことを思っていると思う。

どんな仲間ができるのか・・・
なにをするのか・・・
30日間すごしていけるか・・・

もしかしたら緊張して眠れないのかな。
このワクワクドキドキ感も、このときしか感じられない。
その気持ちも知りたいな。

明日に会うのが楽しみです。

(キャスト:いまじ)

キャンプ7日目

クロージングセレモニー

キャンプ最終日を迎える。
昨日の夜には今日やらなきゃいけない事を洗いだした。
朝食準備と共に昼食の下ごしらえもする為、切り物も多い。
「ジャガ芋の皮、ピーラーじゃなくてナイフ使っていい?」と言う声も聞こえ、ナイフを上手に使っている。

昼食後には、クロージングセレモニー。
お迎えの保護者が、到着する時間に間に合わせるように役割を決め、あっという間に片付いた。

今回のキャンプを通し、一人ではなく、みんなでいる事がどれほど大切だった事だろう。

みんなが帰ってしまった今、ベースサイトはからっぽになってしまった。
だけど、家に着いて頭の中までもからっぽにならず、どこかのタイミングで、今回の自分のがんばり、自信を思い出してほしい。
そして、またステキなみんなに会えるのを楽しみにしています。
一週間ありがとう!!

(キャスト:りえっち)


クロージングセレモニーでは、ウォークで歩いたときの楽しかったこと、辛かったこと、歩きながら気付いたことをそれぞれ発表した。

一人が
「あいさつをするといいことがある、かもしれないと思った」
ということを言っていた。

そういえば、最終日の後半からは道ぞいで作業している人やすれ違う人に「こんにちは!」と声を出していた。
ウォーク初日や二日目には向こうから声をかけられても目をあわせなかったり、「どこから来たの?」と話しかけられてももじもじして通りすぎたりしていたのに。

きっとゴールが近くなり100キロ以上を歩いてきたこと、「大洗まで歩いて行ってきました」というと相手が驚くことで自分への自信になっているのだろう。

この一週間で得た経験はずっと大人になっても誇れることだ。
それはただ「111キロ歩いた」ということだけでなく、この旅が、キャンプが、これからの自分にどういう変化を及ぼすか、いわば「ターニングポイント」となるものとして記憶に残るものとしてずっと覚えていくんじゃないか、と最後の話しを聞きながら思いました。
みんなよくがんばった!!

(キャスト:いまじ)

キャンプ6日目

達成したその先は・・・

111キロのウォークを終えて、今日は遅くの起床時刻で8時。
ここ3日間は、4時や5時の起床だった為に何人かは、5時半頃からトイレや目が覚めて起き出す。

疲れているだろうが、からだのリズムになっているのだろう。
結局みんなが起き、昨日までの疲れを感じないほどの動きで、予定より早くに朝食。

食事が終わる頃、りゅうさんから話があった。

100キロ歩き通したのは間違いなくみんなのがんばりだ。
だが、一人では歩けたかは、わからない。
今回、みんなで歩いたから。
そして、サポートしてくれる人がいたから。
そんな話を聞きながら朝の準備を振り返ってみる。

みんな疲れているだろうから、今日くらいは何も言わず、準備をしてあげようと思った。
しかし、何も言わずにどんどんと、荷物運びや、切り物、準備に加わってくれる。

そう、ウォークをしたのも、このキャンプの中の一部。
共に生活し、共に笑い、辛さも感じる。
一人ではない。
ただ、どうしても、辛い時には周りは見えなくなってくる。
だが、そんな3日間のウォークを通して、人の事を気にかける事が自然に身に付いているのだろう。

そう思うと、この長いようで短いキャンプの中、子供達の成長が見えたようで、顔がほころんでしまった。

(キャスト:りえっち)

キャンプ5日目

ウォーク3日目

ハローウッズに帰る日。

帰れるという気持ちがあるからか、今までより若干ペースが速い。
どんどん標高が上がっているのに。

ウォーク中は、体力の差や疲れの蓄積などがあって、なかなか一つのグループで歩くことができなかった。
列に開きができてくると、その差がなかなか縮まない。

この旅最後の難関ともいえる、ツインリンクの入口からの上り坂。

ハローウッズまでの約2キロが上り坂なのに、裸の大将のものまねなんかをして楽しんでいる。
楽しいことで疲れを吹き飛ばしているようだ。

なるほど、「楽しむ」にはそんな力があるのか。

でも一人だけ、本当に疲れて先頭集団に追い付けない。
ゴール直前、全員が彼を待って一緒にゴール・・・
というお約束の展開があるのかなと思いながら歩いていた。

ところが、最後になって彼が最後の力を出して10メートルくらいの差を走って追い付こうとする。

えっ?そんな力はどこから出てくるの?

中央エントランスのところでみんなに追い付き、そこからハローウッズまでみんな楽しそうに歩いた。
まるで今までの疲れがなかったかのように。

待ち構えていたハローウッズのスタッフに、迎えられて全員が一緒にゴール。

グループが出来上がった瞬間でもあった。

(キャスト:いまじ)

キャンプ4日目

ウォーク2日目

大洗までの道のりにはいくつもの石碑が建っている。

馬の慰霊碑や、かつて戦場だった名残の忠魂碑、安全を祈願するお地蔵さまなど。
それぞれに生けたばかりの花も添えられていて、誰かが毎日供えているのかと不思議がっていました。
そのうち何人かが、石碑を通りすぎるたびに一度足をとめて手をあわせるようになりました。

この地でなくなった人のためか、自分たちの旅が最後まで無事に続けられるようにか・・・。
そんな自然に手を合わせる姿に、教わらないでも感じるものがあるんだと感心しました。

ぼくも母親に連れられて高尾山に行くと、登山道にあったお地蔵さまにお祈りをしながら歩いていたことを思い出しました。

ただ歩いて目的地に行くだけじゃなく、旅の途中にあるものに目を向ける力がついてきたのかも知れません。

(キャスト:いまじ)

キャンプ3日目

ウォーク1日目

朝4時起床、6時ハローウッズ出発。

夜はすっかり明けたが、車の音もほとんどしない道を進む。
当然だが、こどもたち誰一人として100キロを超す道のりを歩いたことはない。
もちろん、ぼくも初めてだ。

だからこれからどういうことが自分に起きてくるのかわからない。

まだ会って間もない仲間なので、話しもぎこちない。

「いまじと一緒に歩いていこー」と寄ってきたり、一人で黙々と歩いていたり。
歩くことと同時にどうやって仲間となっていくか、そんなことも見え隠れしてくる。

カラ元気のようなはしゃぎっぷりは次第に静かになり、お昼前には会話なしで歩く時間が増えた。

自分との闘い。
この辛さをどう乗り越えるか。

少しずつこれから先の行程がとんでもないことだとわかってくる。

「・・・・(完歩するのが)ちょっと無理な気がしてきた。」
夕暮れになってもまだこの日の目的地についてない時に誰かがぽつりと言った。

はたして、みんなで帰ってくることはできるのだろうか?

(キャスト:いまじ)

キャンプ2日目

ウォーク準備

今日は、キャンプ中に使うマイ箸づくりと、明日からのウォーク準備と忙しい日。

ナイフで箸をつくるのも、ウォークで料理をつくる事にもつながる。
それぞれ、持ち物の準備を終えた。

明日の目的地へ、暗くなる前に着く段取りをみんなで考える。
朝には、ご飯を食べ、片付けて、荷物を持って出発する。

「二往復はかかるよ」「バケツリレーは?」いろいろな意見がでた。

ただ、声に出せない子も何人かいる。

発言機会をもうけると、
「みんなでやっても、やる人とやらない人がいるから、洗い物と荷物運びとに分ければ良いと思う。」
などの意見がでた。

そして、みんなが納得して役割が決まった。

発言することも勇気がいると思う。
ただ、今回のキャンプ中の一度は殻を破っていってほしいと思う。

(キャスト:りえっち)

キャンプ1日目

オープニングセレモニー

静かな時間はその後わずかな時間であっという間にすぎさり、夕食づくり以降は賑やかになる。
だが、日記を書き終えテントに入ると30分後にはみんな眠りについた。

初日という事も、普段の生活とも違う事がありストレスもあるだろう。

一週間という期間は子供達が自分達自身で考え、生活するには短い。
ただ、“気づく事、やり抜く事”で、何かが一人一人に残る事だろう。

今日から、仲間達との生活が始まった。

(キャスト:りえっち)

キャンプ前日

明日、いよいよ春のガキ大将の森キャンプ初回を迎える。
今回参加者は11人。100キロウォークに挑む。

私自身も夏の65キロが今まで三日間で歩いた最長だ。
一人ではなく、みんなで歩く事がなかなか大変でもあり、だからこそ歩き、きれるとも思う。
からだも心も自分の限界を決め付けずに共に成長していきたいと思う。

(キャスト:中原理恵、キャンプネーム:りえっち)


春のような暖かさがきたかと思えば、積もるほどの雪が降って、「いつになったら春になるんだ!」と空に悪態をつきながらの準備。
「年末年始のような寒さにはならないよねー」
とりえっちと話しながら温度計を見ると日中なのに3度。

明日からのキャンプにあたって、ぼくの立場とは、というのを考えた。
ぼくが中学二年生のとき、北海道のとあるネイチャーセンターに体験学習として行ったことがある。
そこにいた人達は、親でも兄弟でも親戚の人でもなく、学校の先生でもない。
自分とそれまでのつながりのない人達、「大人」だった。
初めてそういう人達と関わったのが、その時なのだ。
甘やかされることもなく(実際はかなり優しくしてくれただろうけど)、時に怒られ、褒められ、技と社会のルールを教えてくれた人達がいた。
そういう人達に中学二年生のときに出会ったことが、その後の自分の世界が広がる第一歩になったと思う。

だからこそ今回のキャンプでは、そういう存在になりたいと思っている。

(キャスト:飯島正之、キャンプネーム:いまじ)

キャンプ最終日

最終日を迎える…

朝6時半はまだまだ暗い為、7日目を迎え、全員なかなか起きてこない。
いまじが5時に朝トイレに行った時、朝4時から始まるはずだった隠れん坊に、2人が起きてきた。
しかし他には誰も起きてこない為、やもなく中止となった。

1週間の終わりを迎え、みんなもキャンプ生活に慣れてきた。

まだまだみんなと、一緒にキャンプをしていたい。

みんなで動き、キャンプをつくりあげている実感がわいてきた。
気球の片付けで重くてもどろどろになっても、食材や水を運ぶのが重くても、沢山の御節の材料をひたすら切り続けても、冬の寒さも、火の暖かさも体で感じ、つらい事があっても、みんなでやっていると楽しい。

長いような1週間だが、とても短いとみんな感じていただろう。
今回繰り返しやった何かを、どこか体で覚えていると思う。
そして、1人だけではなく12人のメンバーで新年を迎えたことを幸せに感じる。

(キャスト:中原理恵、キャンプネーム:りえっち)


一週間、子どもたちとキャンプをして思ったこと。

それは、みんなよくしゃべる!

口が休む暇がない。(よくそんなに話題があるな、と思うくらい)
でも、そのたあいもないおしゃべりが、みんなの心をほぐしたり、食卓を明るくしたりとコミュニケーションの手段となっていることは確かだった。

それは、一週間という短い時間であんなにもみんなが打ち解けることができたから。

新年の抱負で「今年は少し静かにすごそうと思う」と語っていた子もいたが、にぎやかにしてくれる彼らがいてこの一週間が“笑い”に満ちた日々になったのだろうと思う。

あとは、子どもたちは遊びの天才だと関心した。

ちょっとした空き時間を見つけてはすぐ遊ぼうとする。
そこに遊び道具がなくても、自分たちで遊びをつくってしまう。
遊びから学ぶことはたくさんあるとはいうが、遊んでいる彼らから学ぶ事も私自身たくさんあったように思う。

一週間のキャンプ生活で、規則正しい生活を送りながら、よく遊び、よく笑い、よく食べて、よく…と、
何もかもが全力だったような気がする。

最終日の今日は、自分たちで時計を見て判断する姿も見え、少し成長が垣間見れたような気がしてなんだか私もうれしくなる。

健全な精神は、健全な肉体から!健全な肉体は健全な精神から!というように、こころとからだはとても深いつながりがある。
キャンプで身につけた規則正しい生活と、たくさんのハラハラドキドキ体験を日常に戻ってからも続けてほしいと思う。

ぜひ、また一緒にキャンプができる日を楽しみにしています!

(キャスト:内海聡美、キャンプネーム:ペコ)


最終日のクロージングセレモニーは13時15分から始まる。

これは遅らせることはできない。
それにあわせてお父さんお母さんたちが迎えに来てくれる。
しかし、ベースキャンプはまだそんな状況ではなかった。

ただでさえ、帰り支度や掃除、寝袋干して、テントたたんで…と
「やらなきゃいけない事」が多すぎる。
「余った時間できのうのかくれんぼのつづきやろうぜ」って言ってたけれど、どんどん時間がすぎていく。

さらに、箒をもてばそれを振り回して遊び、トイレ掃除を誰がするかで揉め、
「ちょっとこれ片してよ」
「え~、それやったの俺じゃないし」
と、これまでと同じ。

最終日もこの調子か…すこしがっかりもした。
クロージングセレモニーまであと15分、というとき。
まだテーブルの上にはお昼ごはんの食器や機材が残ったまま。
この短い時間では炊事場にもっていくこともままならない。

しかし、そこで彼らは急いで食器をカゴにまとめ、坂を駆け上がり、炊事場に向かったのでした。

クロージングセレモニーは少し遅れて始まりました。でもそれはこの一週間を象徴するような「いつもの調子」と「急に力を出す」8人のパワーでした。

(キャスト:飯島正之、キャンプネーム:いまじ)

キャンプ6日目

お正月は御節もいいけど、やっぱり子どもたちは新春遊びをしないと!

羽根つきや凧揚げ、福笑いなど、日本には昔から伝えられているお正月の遊びがあるが、今の子どもたちの中で実際にお正月遊びをしたことのある子どもがどれほどいるだろう。

私が幼い頃は、寒くても外へ出て羽根つきや凧揚げをよくしたものだ。
まさに“こどもは風の子”だった。

今日はどっぷり新春遊びに浸るプログラムだ。
新年の目標を作文にし、羽子板に毛筆で新年の抱負をしたためる。
終わった人からカルタ制作にうつる。
カルタは、キャンプ中に徒然思ったことを毎日詩作し、絵を書くことになっていたのだが、みんななかなか思いつかないようで枚数が全然足りていない。
空いた時間はカルタづくりに充てられることになっていた。

昼食をはさんで午後は、お手製の羽子板で羽根つきをする。
「羽根つき初めて!」という声も多い。
ムクロジの実の羽根で遊んでみるが、風が強くて勝負にならない…。

結局勝負は明日に持ち越しになったが、「羽根つきは1年の厄を“はね”、子供の健やかな成長を願う、という意味があるんだよ。そのほかのお正月遊びも実はいろんな意味があるんだよ。」と話すと、みな興味をもったようだ。

今に伝わる伝統文化には、ちゃんと意味があったり、昔の人々の思いがある。遊びを通して日本の文化に触れ、“温故知新”のこころを大切にしてもらえたらと思う。(自分にも言えるけど…)

(キャスト:ペコ)

キャンプ5日目

新年の始まりは、樹冠タワーで初日の出を拝み、そのまま茂木の神社への初詣ウォーク。

往復13km程のウォーキングは辛いかな、と思ったのですが、みんなばてることなく、3時間ほどで帰ってきました。

歩きながらの道中は、車があまり通らない道や、しっかり歩道の為、自分たちのペースで歩くことができました。といっても、
歩くペースに個人差はあるわけで、小学校5年生から中学2年生までの男女となれば先にどんどん行く人、ずるずると遅くなる人が出てくるかと思ったのですが、ほとんど差が開かなかったのです。ちゃんと待っているのか、みんなでのんびりと歩くことが頭の中に入っていたのでしょうか、仲間と歩いているという意識があったのでしょうか。

そしてただ歩いているだけではなく、いたずらをするようにもなり…、

なぜか「カンチョー」を仕掛ける。
最初は誰かが誰かに仕掛ける「個人戦」だったのが、隆さんにしかける「集団戦法」に…

誰かが話しかけて気をそらしている間に、
先鋒隊が仕掛けて失敗したと見せかけて次の人が仕掛けるといったことをやったり、

後ろのほうでは「オレがこう動くからちょっと待って、それから…」
と耳打ちしながら作戦を練ったりしているのです。
そんな光景をみながら、これもチームワーク、みんなで一つの目標に向かって実行する姿だなあと実感しました。

無意識にこういう段取りができているのがすごいと感じ、これが皿洗いや食事準備などで、もっと活かされると良いのに…と思いました。

残るところあと2日、みんなの動きに期待します。

(キャスト:いまじ)

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