最終日を迎える…
朝6時半はまだまだ暗い為、7日目を迎え、全員なかなか起きてこない。
いまじが5時に朝トイレに行った時、朝4時から始まるはずだった隠れん坊に、2人が起きてきた。
しかし他には誰も起きてこない為、やもなく中止となった。
1週間の終わりを迎え、みんなもキャンプ生活に慣れてきた。
まだまだみんなと、一緒にキャンプをしていたい。
みんなで動き、キャンプをつくりあげている実感がわいてきた。
気球の片付けで重くてもどろどろになっても、食材や水を運ぶのが重くても、沢山の御節の材料をひたすら切り続けても、冬の寒さも、火の暖かさも体で感じ、つらい事があっても、みんなでやっていると楽しい。
長いような1週間だが、とても短いとみんな感じていただろう。
今回繰り返しやった何かを、どこか体で覚えていると思う。
そして、1人だけではなく12人のメンバーで新年を迎えたことを幸せに感じる。
(キャスト:中原理恵、キャンプネーム:りえっち)
一週間、子どもたちとキャンプをして思ったこと。
それは、みんなよくしゃべる!
口が休む暇がない。(よくそんなに話題があるな、と思うくらい)
でも、そのたあいもないおしゃべりが、みんなの心をほぐしたり、食卓を明るくしたりとコミュニケーションの手段となっていることは確かだった。
それは、一週間という短い時間であんなにもみんなが打ち解けることができたから。
新年の抱負で「今年は少し静かにすごそうと思う」と語っていた子もいたが、にぎやかにしてくれる彼らがいてこの一週間が“笑い”に満ちた日々になったのだろうと思う。
あとは、子どもたちは遊びの天才だと関心した。
ちょっとした空き時間を見つけてはすぐ遊ぼうとする。
そこに遊び道具がなくても、自分たちで遊びをつくってしまう。
遊びから学ぶことはたくさんあるとはいうが、遊んでいる彼らから学ぶ事も私自身たくさんあったように思う。
一週間のキャンプ生活で、規則正しい生活を送りながら、よく遊び、よく笑い、よく食べて、よく…と、
何もかもが全力だったような気がする。
最終日の今日は、自分たちで時計を見て判断する姿も見え、少し成長が垣間見れたような気がしてなんだか私もうれしくなる。
健全な精神は、健全な肉体から!健全な肉体は健全な精神から!というように、こころとからだはとても深いつながりがある。
キャンプで身につけた規則正しい生活と、たくさんのハラハラドキドキ体験を日常に戻ってからも続けてほしいと思う。
ぜひ、また一緒にキャンプができる日を楽しみにしています!
(キャスト:内海聡美、キャンプネーム:ペコ)
最終日のクロージングセレモニーは13時15分から始まる。
これは遅らせることはできない。
それにあわせてお父さんお母さんたちが迎えに来てくれる。
しかし、ベースキャンプはまだそんな状況ではなかった。
ただでさえ、帰り支度や掃除、寝袋干して、テントたたんで…と
「やらなきゃいけない事」が多すぎる。
「余った時間できのうのかくれんぼのつづきやろうぜ」って言ってたけれど、どんどん時間がすぎていく。
さらに、箒をもてばそれを振り回して遊び、トイレ掃除を誰がするかで揉め、
「ちょっとこれ片してよ」
「え~、それやったの俺じゃないし」
と、これまでと同じ。
最終日もこの調子か…すこしがっかりもした。
クロージングセレモニーまであと15分、というとき。
まだテーブルの上にはお昼ごはんの食器や機材が残ったまま。
この短い時間では炊事場にもっていくこともままならない。
しかし、そこで彼らは急いで食器をカゴにまとめ、坂を駆け上がり、炊事場に向かったのでした。
クロージングセレモニーは少し遅れて始まりました。でもそれはこの一週間を象徴するような「いつもの調子」と「急に力を出す」8人のパワーでした。
(キャスト:飯島正之、キャンプネーム:いまじ)