ウォーク3日目
ハローウッズに帰る日。
帰れるという気持ちがあるからか、今までより若干ペースが速い。
どんどん標高が上がっているのに。
ウォーク中は、体力の差や疲れの蓄積などがあって、なかなか一つのグループで歩くことができなかった。
列に開きができてくると、その差がなかなか縮まない。
この旅最後の難関ともいえる、ツインリンクの入口からの上り坂。
ハローウッズまでの約2キロが上り坂なのに、裸の大将のものまねなんかをして楽しんでいる。
楽しいことで疲れを吹き飛ばしているようだ。
なるほど、「楽しむ」にはそんな力があるのか。
でも一人だけ、本当に疲れて先頭集団に追い付けない。
ゴール直前、全員が彼を待って一緒にゴール・・・
というお約束の展開があるのかなと思いながら歩いていた。
ところが、最後になって彼が最後の力を出して10メートルくらいの差を走って追い付こうとする。
えっ?そんな力はどこから出てくるの?
中央エントランスのところでみんなに追い付き、そこからハローウッズまでみんな楽しそうに歩いた。
まるで今までの疲れがなかったかのように。
待ち構えていたハローウッズのスタッフに、迎えられて全員が一緒にゴール。
グループが出来上がった瞬間でもあった。
(キャスト:いまじ)