いよいよ明日でキャンプが終了する。
それにもかかわらず、今日はこれまで体験できなかったクラーネやナイフの研ぎ方講座、それに最後のさよならパーティーの準備、荷物の整理に追われ忙しい。
テントも夕方にはすべて撤収。
洗濯物も次々とかばんに仕舞われ、ちょっと淋しい空間になっていく。
その一方でキッチンはいつも以上ににぎやかで、各グループがさよならパーティーの準備に追われていた。
ファイヤーズはサンドウィッチ、
ワンフォアオールはチーズフォンデュとチョコフォンデュ、
アクアはピザをつくった。
私たちは、途中差し入れで頂いたスイカを器にフルーツ白玉ポンチ!をデザートにつくることにした。
ご家庭では、スイカは包丁でカットしていただくのだろうが、ガキ森ではスイカ割りやスイカポンチなどで登場する。
これがキャンプやアウトドア、大勢ですごす醍醐味なのだ。
キャンプ中、大変なことは山ほどあるけれど、こういう“あそび”を本気で楽しんでいる。
そうすると横で見ていた子どももウキウキしてくるのが伝わってくる。
そんな瞬間「よしっ!」とほくそ笑んでしまう。
もっと大人気ない大人、本気なあそびのできる大人になりたい!
と思う 。
閑話休題
さて、順調そうに見えたさよならパーティーでアクアはピザ釜で火おこしをしていた。
コウタは小枝を走って取りにいくし、何度かピザの経験のあるヨシカワを中心に火を大きくしていた。
でも午後5時半を過ぎても、ピザを焼ける温度には達しておらず…
班長が集まってどうするか?の話し合いをし始めた。
パーティーの開始は午後6時の予定。
今日もまた、ごはんに間に合わない…。
ただ違ったのは今日、みんな一生懸命やっていたという事実。
でも、開始時間に間に合わないという現実もあった。
﨑野さんの激しい叱咤が班長3人には予想できただろが、開始時間を遅らせるべく交渉に。
そして案の定の結果。
結果がなければ意味がないのだ。
頑張っただけでは駄目なのだ。
“子どもだから多目にみよう”なんて通用しない!
だから大変なのだ。
でも子どもの時にそんな経験があれば、打たれ強い、打たれても立ち上がれるしなやかでたくましい人になれると思う。
結局午後9時近く、ようやくパーティーの幕開けになった。
そんなに遅くなったのに、夜中12時30分まで1人残って作文を書いていたのはヘラクレス。
妥協しないで最後まで書いていたその姿勢に脱帽の夜だった。
(キャスト:ヨウコ)