ガキ大将の森キャンプでは、ベースキャンプで食事をした後、水道が無い事もあり、チームごとに使った食器を108段の階段の上にある洗い場まで、みんなで持っていかなくてはなりません。
そんな、洗い場に行く時にハプニングが…
朝食の片付け物を運ぶ途中、班員の一人が、持っていた物をぶちまけてしまいました。
彼が、運んでいる物を落とすのはこれで3回目。今回は班員みんなに責められ、泣き出してしまいました。
スタッフがなぐさめていると、班の子の一人が彼をはげましに来てくれました。そのおかげで元気を取り戻し、班の環に戻ることができたのでした。
そして昼食後、またハプニングがおこりました。今度はさっきはげましてくれた子が洗い場の隅で泣いているのです。
火おこしの時におった火傷に洗剤が染みるので、休み休み作業をしていたのですが、班のみんなにはさぼっていると思われてしまったようなので、一人落ち込んでいます。そこに声をかけたのはさっきなぐさめてもらっていた子でした。「君は、さっきの僕と同じ気持ちだよね。」それは嘘偽りのない、心の底から相手を気遣う言葉でした。
一つ涙を流すごとに子ども達は確実に成長しているようです。
(ワイド/矢嶋宏大)