8月10日 キャンプ20日目

みんなでサバイバルキャンプ4日目となりました。

ここまで1チームも火が着かずに4日が経ち、子ども達もキャストも空腹の限界に近づいてきました。
それでも夕方になっても火は着かず、今日もこのまま終わってしまうのかと思いきや………なんと火が!火が点きました!!!

しかも、どこかのチームに火が着いたわけではなく、なんとガキ森史上初めての18人全員による火おこし。
18人全員でやることになったきっかけは、みんなの「心の声」でした。


朝、起床と同時に各グループ火おこしを始めましたが、手に力が入っていなかったりテントに入ったまま出てこない者もいたりと、「協力」も「やる気」も感じられませんでした。

そんな時、リュウさん(崎野)がみんなを集めて、きりもみ式で火おこしをする意味を次のように話しました。

きりもみ式は、一番原始的な方法。
きりもみ式で火おこしができれば、マッチがなくても何がなくても火をつけることができ、それが大切な人を守る力になる。

そして、みんなに「どうして火が点かないのか」「どうすれば火が点くか」また、今思っていること「心の声」を書いてくれ、と話しました。

全員、誰とも話さず自分と向き合った結果、「早く帰りたい」とほぼ全員が書いていました。
そんな意見の中に「18人でやりたい」ともあり、18人でやることに決まりました。

18人3パートに分かれて、それぞれの役割に集中しました。
途中、集中力が切れバラバラになったときもありました。
しかし、リュウさんに「全員が真剣にやってない」「18人が心を一つにしないと何も始まらない」と言われ、改めて広い場所にみんなで円になって再開。

「がんばれ!がんばれ!」と今までと比べ物にならない大きさの声援。
グループでやっていたときは「手が痛いからやりたくない」と言っていた子が「俺限界までやるから止めないで」と言っている光景にはびっくりしました。

火種を作ったけれど火を育てるには至らず、何度も失敗。
それでも火種を作る手を止めず、失敗する度に「今のどこがダメだった?」と反省。

もう何度目かという火種ができたとき、「落ち着いて、長く息を吹きかけて!」「周りの声に急かされても自分のペースでやって!」と数多くの声を受け、やっと鳥の巣に着火、それをかまどへ。
そして火おこし成功!!!

今まで、本当にバラバラだったみんなの心が一つになった瞬間でした。

その後は大きな鍋で雑炊を作り、お腹いっぱい食べました。
みんな、この4日間ほとんど食べていなかったので、ご飯のありがたみを知ったのではないでしょうか。
他にも今回学んだ多くのことを、ウォークや今後に活かしていってほしいと思います。

最後になりましたが、みんな!お疲れ様!!!!

(キキ/林冴香)

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